内容説明
花を手向けた地蔵を抱きしめ、涙を流す粋筋らしい女と出会った勘兵衛。その数日後、女が勤めているという料亭に、ほとけが出た。勘兵衛の胸騒ぎと違い、死んだのは西条藩元留守居役傘寿祝いの接待役。盆の窪に針で刺したような小さな穴を見つけた検屍役の仁徳は殺しと睨むが、役人も藩士もみな首を横に振る。「心ノ臓が凍ってひっくり返り、勝手に死んだ」と、口を揃える連中に勘兵衛は…。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業。花鳥風月を醸し出す筆致で描く時代小説には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベルるるる
25
最後にいくら勘兵衛が悪人が成敗しても、悪に抵抗しようとした人達は大抵、殺されてしまっているから、いつも読み終わると悲しい気持ちになってしまうシリーズ。でも、今回の3話目は、ハッピーエンド。よかった!2017/05/29
てんぱい
8
狩り蜂の結末が哀しいな。薄々は予想していたが。2013/09/21
あここ
6
前作でもういっか・・って思ったらしい(笑)感想に書いたの忘れて借りる。うぽっぽさんは好きだ。庶民のコトちゃんと見ててくれてるし声かけてくれるし困ったら助けてくれる。温かい人柄でしかも強い。いいんやけど。何か事件が大きすぎる。黒幕がボロボロ出てくる。「狩り蜂」がややこしかった。引き込み役って危険な仕事・・使い捨て。実行犯ちゃうから軽く見られそう。静さんの件もなかなか進まず。じれったいわ。母娘の仲はどうなんやろう。突然戻ったお母ん。嫁に行ってるから確執はないんかなぁ。もっと夫婦の微妙な雰囲気が知りたい。2017/03/08
suzu
5
2回分登録する。もうまぜまぜで、うぽっぽ、おけら長屋、耳袋鬼役2019/02/19
nyaboko
5
相変わらず人情味に溢れたうぽっぽ。なんだろう、うぽっぽかなりの数の同僚や上司の首かっとばしてないか?w 個人的には弓箭筋の侍の話が好き。やっぱ子供が救われる話が好きかな。狩り蜂とあやかり神はちょっとせつない。2012/06/27