内容説明
五分刈り丸メガネ、素っ気無い無地のシャツにジーンズ。存在がどこか非現実的な竹之内幸四郎の印象だった。モンレアルのマクギー大学の学生だが、留学生仲間と卒業を祝してディオニシオス倶楽部へ。その夜、留学生の立原まゆみが教会の尖塔の避雷針に突き刺さって発見される。十年後。茗渓大学の講師となった幸四郎のもとに、新たなる事件が…。
著者等紹介
竹内薫[タケウチカオル]
猫好き科学作家。東大物理学科、マギル大学大学院卒。硬軟自在の科学書執筆のほか、「たけしのコマ大数学科」(フジテレビ系)、「JAM THE WORLD」(J‐WAVE)など、テレビやラジオでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rakim
2
妙にだらだらと長く感じた導入部は、伏線なのかと読んでいましたが・・・結末のつけ方がちょっと甘いと思いました。デテールはかなり面白いのですが。2011/01/15
ikyo_01
1
本屋さんで見かけて「シュレ猫探偵」って・・気になるではないですか。読み始めたら一気読みしてしまいました。10年前の作品らしく、その当時は・・云々と 注釈があるのもまた一興。木田さんとのコンビ?関係は面白そう。次も出たら読んで見ようかな。2010/05/02
あなあき
0
著者の新書は読んだことがあるものの、小説を書いてたなんて知らなかったので手に取ってみた。「物理学系のミステリ」って感じなんスかね?ということは「例のアレ」っぽいものかと思うと当然ながらまた違った印象。本作はまだ20世紀末に書かれたモノだしね。で、中身の方はと言えば、ミステリは読み慣れてないので出来がいいのかどうかはよく判らなかった。犯人推理とかトリックの謎解きなどは「ハナから全く考えないタイプの読み手」である自分には所詮ミステリは向いてないのかもしれない。関係ないけど、理系の人ってミステリ好きな人が多い?2014/04/23
キスイ
0
サイエンス系の新書などの著作で有名な竹内薫さんによるサイエンスミステリ。普通に推理小説です。元はノベルスで出版されており、そちらは湯川薫名義になっていたみたい。序盤はちょっとダレますが中盤からが面白く、一気読みしてしまいました。ただし、フーダニットに期待したり、動機に拘る人には向かない感じ。続編の文庫化はされていないのかな。2013/06/13
telbose
0
だいぶ前に読みました。奇妙な殺人事件という触れ込みで買ってしまったのですが 学者っぽい?書き方で自分では面白かった。マスマティカというソフトを大げさに扱っていたのが記憶に残ってます。2011/10/13