内容説明
山あいの小さな町に映画のロケ隊が訪れた。真夏のひと月、静かな町を熱くして去っていった後に、意外なものが残された。それは地元高校の演劇部員、法子の母と大スターとのロマンス、そして彼女と同じ演劇部の女子高生の殺人だった。容疑者が逮捕された時、町はなぜか、不思議な沈黙に覆われるが…。少女たちの想いを瑞々しく描いた長篇推理。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
78
母娘の2人くらしの雑貨屋がある小さな町に、 映画の撮影がある。 地元の女子校生3人が抜擢され、せりふのある役に。 撮影が終わって、そのうちの一人が殺される。 母親は映画にでた俳優と結婚するという。 娘が誰の子か、はじめからピンときていたが、母と俳優のどちらかが犯罪に手を染めているかどうかが焦点に。 手に汗握る展開に、息をつくひまもない。2011/04/04
さとか
46
地方の街に、ロケ隊がやってきて映画撮影が始まった!出演は大物俳優ばかり、監督の目に止まればスカウトも夢じゃない⁉️と浮き足立つ女子高生が主人公。渋めの2枚目俳優は、なぜか自分の母親と恋に落ち、親子は東京で暮らすことに。そんな折、主人公の所属する演劇部の後輩が、何者かに殺された!犯人は?アリバイは…??いつも安定の赤川次郎さん、今回もキュートな女子高生が盛り上げてくれます。最後の伏線回収もよく、良き気分転換できました✌️2021/07/12
coco夏ko10角
24
途中がいつも以上にいきあたりばったりな感じだった。それより「あの大人気スターが、私の……!」を楽しんだ気がする。終盤は良かった。2015/10/03
ぽんぽこ
2
文体の古臭さ、赤川さん節炸裂のヒロインと、気になるところは多々ありましたが、グイグイ引き込まれました。トリックはシンプルで謎も奇天烈なものではないのに、最後、なるほど!と驚かされました。でも最後がパタッと終わってしまうので、そこだけ物足りなかったです。赤川さんの作品はいろいろ読んできましたが、トップクラスで面白かったです。2020/04/21
そら
2
少し時代を感じた。推理で、罠にみごとにはまった気持ち。2013/06/27