内容説明
天下の難曲「笑傲江湖」を奏でる者を探し求め、身の証を立てようとする令狐冲。ようやく探し当てた名手は、竹林に住む老婆だった。神秘的なその女性に胸中の悩みを明かすうち、次第に打ち解けていく令狐冲。しかし彼女には恐るべき秘密が…。
著者等紹介
金庸［キンヨウ］
１９２４年、浙江省海寧県生まれ。１９５５年「書剣恩仇録」を発表。圧倒的支持を得、全十二部の長篇武侠小説を創作。中国、香港、台湾を始め中華世界に十二億人の読者を持つ超人気作家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ken_sakura
21
すごく面白いo(^▽^)o変わらず内力が乱れフラフラの令狐冲。調子は良いけど折々見せる好漢な振る舞いがとても魅力的。登場人物が一々面白く、物語もとても話題が豊富♪( ´▽｀)岳霊珊に完全にフラれた感じの令狐冲は何故か怪人的名手奇人からモテモテ。好意から続命八丸(劇薬)を飲まされたり五仙薬酒(毒虫入り劇薬)を勧められたり。琴を習い、通人から酒の教えを受けて人間を磨いた令狐冲。すごい恥ずかしがり屋で何でも出来る才媛、勿論超強い大怪獣級お嬢様、魔教前教主の娘任盈盈(じんえいえい)登場。頑張れ令狐冲（＾Ｏ＾） 2018/10/28
緋莢
19
劉正風と曲洋に託された楽譜「笑傲江湖」。それが「辟邪剣譜」と間違えられ疑われる令狐冲。親のように慕っていた師父に疑われたというのに加え、想いを寄せていた妹弟子の岳霊珊が林平之に心をよせているという、ふんだりけったりな状況に。しかし、楽譜「笑傲江湖」が縁で任盈盈と出会います。魔教の前教主の娘で、多くの人に〝聖女”と慕われると同時に恐れられる任盈盈。しかし、令狐冲のためにしたある決断は・・・魔教の重要人物・向も含めて、本当、正なのに邪、邪なのに正と思ってしまうキャラが多いです。2018/09/12
サケ太
8
令狐冲に対する華山派の面々、というか岳不羣や岳霊珊からの扱いが酷すぎて読んでて辛い。最強の剣術「独孤九剣」を修得したものの、いまだに内力は失ったまま。体を駆け巡る気に苦しめられる。笑傲江湖を奏でられる老婆。旅で出会う江湖の群雄たち。皆キャラが濃すぎる。なにより今巻では新たなヒロイン登場。一途なツンデレとは可愛らしい！内力を快復させる光明。師父からの破門。破れかぶれになった令狐冲は向問天との運命的な出会いを果たす。義侠心溢れる令狐冲は素敵。戦闘シーンは手に汗握り、熱い。2016/09/28
秋山真琴
4
2巻は令狐冲が非モテをこじらせすぎていて吹いたけれど、3巻の不遇さは憐憫。岳不群は君子剣と呼ばれるほど立派なひとなのに、どうして弟子を信じ、その身体の内側で荒れ狂う内功を理解してあげることが出来ないのだろうか。まあ、でも、最愛の弟子が気づけば見知らぬ他人になっているような気分かもしれない。新ヒロインの盈盈に関しては、ツンデレ……を通り越して、ヤンデレの領域。最後に登場する新キャラも含めて、どいつもこいつもこじらせすぎて半端ない。この過剰なキャラクタが、しかしどうしようもなく魅力。2012/10/06
根雨一郎
4
帯に『熱血漢VSツンデレ美女 金庸ワールドの最高傑作！』とあって、「徳間も自重しないなぁ」なんて買った時に思ったものだけど、本当に、物凄く、ツンデレです……。2012/01/23
