内容説明
十六年後―。襄陽城で成長した郭襄は、イヌワシを従えた侠客として江湖で名高い「神〓(ちょう)大侠」の正体をつきとめるべく、旅に出る。しかしその背後には、金輪法王の黒い影があった…。至上の愛を謳う武侠大河ロマンの傑作、堂々の完結。
著者等紹介
金庸[キンヨウ]
1924年、浙江省海寧県生まれ。1955年「書剣恩仇録」を発表。圧倒的支持を得、全十二部の長篇武侠小説を創作。中国、香港、台湾を始め中華世界に十二億人の読者を持つ超人気作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kyo's
3
全5巻。再読なのにエライ時間かかってしまった。再読だからこそ、楊過と小龍女が何度も離れ離れになるのが辛くて、途中で読むのが嫌になってしまうんですよねー。でも最後の大団円にはこっちも幸せな気分になって、読んで良かった。私はこの作品を読んで黄蓉が嫌いになったし、郭芙が罰せられず、なかなかの好青年と結婚するのも不満だし、それ以外の女性陣(特に公孫綠萼)が不憫過ぎるとか色々ありますが、まぁ、金庸小説で主人公を闇落ちさせるわけにもいかないので、この辺は金庸ならではかな。結果として楊過は金庸作品でも一番イイ男だと思う2019/01/19
かみかみ
3
評価:★★★★★ 2度目の襄陽攻防戦と16年目の再会。数多くの道徳的偏見、互いを思い遣るが故のすれ違いがあったからこそ、愛が映える。『碧血剣』の時のホンタイジもそうだったが、モンケがあっさり死んだ。武侠小説としても、ラブストーリーとしても、非常に完成度の高い作品。2011/01/24
タツニイ
3
十六年後の約束、襄陽決戦、崋山論剣……時を経て、シリーズ最終巻にふさわしい加速度で盛り上がる。ラストの張君宝のくだりは蛇足だけど、それ以外は全てが最高!“小東邪"がいい味出してます。2009/09/23
杉浦印字
2
ワクワクする伝説譚に始まり、淡い恋を交えた楊過の大活躍、待ちに待った再会そして大スペクタクルの籠城戦と大団円! 素晴らしかった。2010/04/08
ショーペンハウアー
1
神雕剣侠五めぐりあい 181117読了 今年100冊目今月7冊目。 #読了 #金庸 #神雕剣侠五 区切り良い年間100冊目。 4巻から16年後、とにかく楊過がカッコいい。御都合主義的なところはあるけど、射雕英雄伝からの壮大なストーリのラスト。キャラが立ちすぎてて好悪が分かれるらしいが、これも金庸節。 いけ好かない郭芙、元祖ツンデレヘタレっこ小龍女、聡明誠実愛くるしい郭襄というキャラを生んだのが大功績だと思う。 ドラマ見るぞ!2018/11/17