内容説明
モンゴル軍が攻め寄せる終南山で劇的な再会を果たした楊過と小龍女。猛毒に冒されたふたりは、死を目前にして、ついに結ばれる。「願わくば次の世でも夫婦とならんことを!」―武侠小説史を揺るがす、烈々たる愛憎劇、いよいよ絶好調。
著者等紹介
金庸[キンヨウ]
1924年、浙江省海寧県生まれ。1955年「書剣恩仇録」を発表。圧倒的支持を得、全十二部の長篇武侠小説を創作。中国、香港、台湾を始め中華世界に十二億人の読者を持つ超人気作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タツニイ
3
相変わらず、想像を超えためくるめく展開。李莫愁より郭芙の方が、人として最低だと思いますな。2009/08/12
AR
2
あぁ……公孫緑萼……。2012/10/16
かみかみ
2
評価:★★★★★ 圧巻の一言。二人の愛の強さは引き続き。この巻は仏教色が強い。「情花」の毒と、それを消す「絶情丹」の設定が何とも深遠である。そして李莫愁と公孫緑萼の最期が哀しすぎる。2011/01/23
酩酊斉案山子
1
あるときは味方につき、あるときは敵にまわって全員で延々バトってる中国大活劇も終盤にさしかかってちょいちょい退場者が出るようになった。何だか宗教のような武術の一門みたいな〈全真教〉が、実際は道教の主要な一派だと最近読んだ本で知った。つまり劇中そこそこ強い〈全真教〉のあの人やあの人は道士であり、映画でキョンシーと戦ってた人たちなんだな。そう考えると破天荒(ほぼ変態)なあの人がどれほど破戒か、これ読む前に読めばよかったな。2022/02/28
杉浦印字
1
なんと気持ちの良い夫婦だろう。大剣というのもまたヒロイックだなあ。2010/03/14