内容説明
近世思想史の第一人者である著者が、小説という形で武士道の名著に挑んだ傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tac
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以前読んだ「日本人は、なぜ世界一押しが弱いのか?」で書かれていた日本人の性質について、もう少し理解しようと思って読んでみました。「葉隠」も「武士道」も読んでいないので、これらの話との違いは分かりませんが、「葉隠」の語り手である山本常朝の生涯を、歴史家の奈良本辰也氏が描いた小説です。常朝は、主君である光茂の死と共に出家し、その後、陣基に語った武士としての生き様が「葉隠」です。普段読んでいる小説に比べて、登場人物の関係がわかりにくく、読みづらい話でしたが、江戸時代の武士の人生観はだいたい理解できると思います。2012/08/24
こじりん
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現代にも通用する人間の生き方を学ぶ。 これはないだろうという教えも含まれ、逆に信憑性かあった。2023/10/19