内容説明
春秋時代の楚の名族にして、激しい情念と卓越した智略で中原に名声を轟かせた一代の謀臣、伍子胥。呉王闔廬を春秋の覇者に押しあげ、「死者を鞭打つ」という言葉を後世に遺すこととなった男の波瀾に満ちた生涯を余すことなく活写。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんたん
2
春秋時代の末期は各国で賢臣が多く出た一番好きな時代。伍子胥と鄭の子産とのやり取りは物語として書かれることは少なく新鮮だった。ただ、伍子胥の晩年についてはページ数が少なく、物語としては盛り上がりに欠けたかなと思う。2015/10/31
さらちゃん
0
全部を描ききるのは難しい主人公。怨恨だけが動機ではないが、義のために死せる人物を荊軻以外には知らなかった。 生きる価値とは何か、幸せな時代に生きている2014/11/01
啓坊
0
久々中国もの。史記列伝の中では比較的知られた人物伝。期待に反して呉越の戦い。越の范蠡との知謀合戦を期待したのだがその部分は少なかったのが残念だ。2012/11/03