内容説明
徳川以降、最大の盗賊といわれた日本左衛門が自首?宝暦の江戸、策謀渦巻く時代を舞台に活躍する五人の白波たちの運命は…。著名な歌舞伎狂言に大胆なアレンジを加えた、巨匠の時代伝奇ロマン、これぞ白眉。『いだてん百里』を併録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーイチ
8
山田風太郎初期の時代劇。忍法帖ではない。白波五人帖は勿論、歌舞伎の「白波五人男」が元になっている。歌舞伎が好きな人にはおすすめの一品。キャラクターを借りてきているだけでなく、中身も歌舞伎味があって、結果主人公達が小気味の良い啖呵を切る。小説なので見得は切れないが、決まりの所は絵看板の様な絵画的な描写が楽しい。五人男に並んで居るだけの二人、忠信利平と赤星十三郎もさぞ喜んで?居ることだろう(嘘)。続く2014/05/19
ペペロニ
6
白波五人帖もいだてん百里も両方面白かった。白波五人帖は歌舞伎で有名な白波五人男が元ネタ。盗賊一味の行く末を描いた作品だけど、悪人を捕まえる役目を持った側をもっと悪どく描写するのは山風らしい。2019/09/30
tekesuta
1
盗賊たちの末路を描くことで彼らを捉える側の非道さが浮き彫りになるという皮肉はさすがだと思う。2011/01/13
冬至楼均
1
この組み合わせも、並べてみると成程かも。2009/11/02