• ポイントキャンペーン

徳間文庫
征途〈下〉ヴィクトリー・ロード

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198919696
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

逓信省真岡交換所は陸路と海路両方から押し寄せてきた蘇連軍に包囲されていた。モシン・ナガント・ライフルの七・六二ミリ弾によって、流星改の昇降装置のワイヤーを切断され墜落した守は、そこで夢魔の叫びを聞いた…。全三巻堂々完結。

著者等紹介

佐藤大輔[サトウダイスケ]
1964年石川県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メロン

8
佐藤大輔作品を久しぶりに読み返していたので、つい読み返して止まらなくなった。小説としての完成度もだが、これほどの仮想戦記を私は読んだことがない。戦艦大和と藤堂一族と日本の物語。佐藤氏の作品にしてはスケールが日本レベル、戦中戦後とスケールが小さいからこそ完結できたのかもしれない。ややアメリカ軍がやられ役に見えるものの、レイテ突入が成功したからこその日本の歩んだもう一つの歴史の完成度は最高の出来。また、小説として物語の締め方もやや速足であったもののすばらしい出来であった。皇国の守護者もこうだったらなぁ。2023/10/09

P-man

4
緻密な設定と細やかな時代の推移には圧巻。二人の『戦後』から進む藤堂兄弟の関係性や生活のミクロ、中東やベトナムまでも密接に関わったマクロが絡み合い、一つの世界観となっている。とはいえ、随所で兵器のウンチクがずらずら続くのはここまでくると少しばかり閉口したかな。なにも戦争の真っ只中で開発事情まで長々書かんでも。ともあれ面白かったです。2018/02/02

はばたくキツネ

3
圧巻。架空の戦後史を藤堂家の人々の視点から断片的に描くことによって、ただ世界観と設定を羅列した独りよがりなものになりがちの仮想戦記というジャンルをより高みへと昇華している。クライマックスの統一戦争においても架空の戦艦〈やまと〉が艦隊決戦によって勝利するが、そこで主砲が果たす役割は対地艦砲射撃に過ぎず(もっとも、シナリオ上でそれが深い意味を持っているのだが)、それがまたリアリティを生んでいる。感傷的になりすぎずどこまでも「戦史」であり続けた志の高さ。2011/05/13

神太郎

2
中巻読み終えて、一気に下巻まで読んでしまった。とにかく設定が細かく戦局がどう変化していくか、勝敗は何故決したのかが非常にわかりやすい。その分、戦闘シーンは心理描写を基本省き、刻刻と変化するのを描写しているので「心情」とかに重きを置く人にはちょっと物足りないかも?しれない。 ラストも意外にきれいにまとめてあり驚き。氏のほか作品も読みたいなと思ったのだが、どれも未完であり、唯一の完結作が本作のみらしいのでどうしたものか…。2010/10/24

set-you

2
エンドマークは確かに付いている。付いているが……。佐藤大輔ファンが、苦汁をなめ続けているのは知っているし、だからこそ、完結しているこの作品への思い入れも増すであろうことはわかるが。この作品のベストの形ではないことは確かな気がする。時代が下れば下るほど、軍事知識の専門性が増し分量が増える。勿論、架空戦記であるのだし、そこにウェイトが置かれる事そのものは瑕疵ではないと思う。小ネタが随所に効いているのも良い。ただ、やはり提示されたもの、期待を抱かせたものは別にあったように思う。2015/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/396562
  • ご注意事項