内容説明
「黒いコートの男が殺しにくる!」と叫び、小学六年の少年が自らの腹をナイフで刺す事件が起きた。その後、小中学生による同様の自殺未遂、事故が続出。事態を重く見た政府機関は、ゲーム会社フォレストの新製品「アクセラ4」に着目した。子供達は事件前にこのゲームで遊んでいたのだ。対応に追われた同社社長の桐生は、技術開発部長の津久井に疑念を抱いた…。今、話題騒然の傑作の文庫化。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年愛知県生まれ。催眠療法に関する実用書を多数執筆
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
19
同じゲームをした子供たちが『黒いコートの男』なるものを目撃し、自殺や事故などにあっているーそんな奇妙な事件が起きたことの謎を追っていくストーリーでした。ゲーム業界の内情なんかも垣間見えて、面白かったです。2012/10/20
マドリン
11
コンピューターゲームで遊んだ子どもたちが次々に「黒いマントの男」を見て奇行にはしる。 原因とされるゲームを発売している会社フォレストの桐生は、自分の進退をかけてその謎に挑む。 ライバル会社やそれぞれの人間関係も絡んできて、ハマって一気読み。 旧タイトルの「水の通う回路」がキーワードでした。2020/08/30
はかり
9
松岡本はたいがい読んだが、この本は知らなかった。松岡のITに関する知識、ましてや心理学、ゲーム、自動車等々のあらゆる知識を総動員した作品か。それにしても、結末がこれだとは。あまりにも身近過ぎて気が付かない。2018/08/18
チャチャ姫
4
ゲーム業界がわかって面白かったです。登場人物もちょっと子供っぽかったり、優しさを表現するのがメチャ下手だけどハートは暖かかったりと一癖も二癖もある人達ばっかり。子供たちの自殺騒動は思いがけない真相でした。伏線はあったのだけど、まさかねって。2014/10/30
タケシ
4
あれ?「バグ」が最新版のタイトルじゃなかったのか・・・どちらもわかりずらいタイトルだけどもw ゲーム業界の戦いを描いているが、フィクションとノンフィクションのバランスが微妙というか・・・同著の「ミッキーマウス~」でも書いたけどこれも業界のイメージダウン的な内容かも?あとこちらは、津久井が引きこもりすぎる。これまた業界のイメージダウンw子供との禅問答もいらないなぁ。事件の真相は、いちゃもんというか・・・ちょっと悲しすぎる。2012/07/09