内容説明
金蛇郎君の凄絶な復讐の人生と愛別離苦の悲劇に胸を打たれた袁承志は「金蛇秘笈」の絶技で温一族を倒し、故人に代わって仇を討つとともに、その娘である夏青青を救い出した。南京に向かった二人は、彼が遺した「重宝図」から皇帝の秘宝を発見する。そして泰山で開かれた英雄大会で卓越した武芸を披露し、江湖群雄・七省の盟主となった袁承志は、いよいよ仇敵ホンタイジと崇禎皇帝を討つべく北京へ向かう。
著者等紹介
金庸[キンヨウ]
1924年、浙江省海寧県生まれ。1955年「書剣恩仇録」を発表。圧倒的支持を得、全十二部の長篇武侠小説を創作。中国、香港、台湾を始め中華世界に十二億人の読者を持つ超人気作家
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感想・レビュー
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ゆめじ
10
袁承志の周りに色々なタイプの女の子が集まってきて青青の嫉妬心爆発な2巻。同門のこじれを解決し、財宝を見つけて、好漢の連合のリーダーへと成り上がる。故桂南がいいキャラしてる。金庸世界では官軍も盗賊も武芸を嗜んでいるらしい。2020/07/12
kazukitti
1
前巻の時点で主人公の武力はほぼ敵なしの強さだったので、どちらかというと武力の精進よりも、出生やその後のしがらみで生じた様々なコトを解決しつつ人間的に成長していくというのがメインになるのかな。前巻からの引き続きの温夏戦争wの解決から、その流れでの金蛇絡みの宝の謎の解決、さらに出自を故とする国士として名を成しつつ、同門間の関係のこじれも修復して、悪の親玉・父の仇討ちへって感じ。ただ、まー強さのインフレが生じてくるのは仕方ないにしても、こんだけ功夫積んだ袁承志が皇帝近侍とはいえたかが力士に遅れを取るのはなw2014/05/18
K TOSHI
0
やはり面白い。読みやすいし…2015/04/04
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- 和書
- 科学者と詩人 岩波文庫