徳間文庫<br> 宦官―中国四千年を操った異形の集団

徳間文庫
宦官―中国四千年を操った異形の集団

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198914028
  • NDC分類 222.004
  • Cコード C0122

内容説明

“性器切除”という恐るべき処置によって、もはや男ではなく女にもなりきれなかった奇怪な存在―かれらは中国歴代王朝の後宮深くに棲みつき、あるときは皇帝をひざまずかせ、皇后や后妃たちをたぶらかし、そしてあるときは軍や秘密警察までも掌握した。国家と歴史を裏から支配した「宦官」の実像を、その肉体と生理、異常心理、野望、謀略など全角度から描き切った驚愕の書。

目次

序章 中国史を読み解くキーワード
第1章 異常心理と病的行動
第2章 歪んだ集団力学
第3章 屈辱の「中性」奴隷
第4章 どちらが最高権力者か―皇帝と宦官
第5章 後宮の闇の中で―后妃と宦官
第6章 不倶戴天の政敵―官僚と宦官
第7章 乗っ取られた統帥権―軍隊と宦官
第8章 暴走する秘密警察―司法権と宦官
第9章 なぜ増殖し続けたのか
第10章 知られざる業績

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BIN

5
中国の歴代王朝で滅ぶ要因にもなった宦官に関する本。宦官の心理とそこからくる行動、集団活動などあらゆる角度から宦官を分析している。精神的にまともになれないのはしょうがないところはあるもののひどいもんです。よく知ってる後漢の宦官はひどいと思っていたものの、唐や明はさらにひどい。皇帝自身が宦官の奴僕とか言ってるぐらいにひどい。過去を顧みて重用しない皇帝もいるんだろうが、幼少の頃に宦官に洗脳されてしまった皇帝が重用しちゃってそのままズルズルいったんだろう。基本的に悪い面だけで、最後の1章だけ良い宦官が載ってます。2017/04/29

Oltmk

1
事前に巻末の参考資料などが明記されている箇所を見てみたら参考資料などが明示されておらず、読んでみたら筆者の従来のスタイルよりも新しいスタイルで行くという文章で一種、筆者のスタイルを察した。案の定、史料批判といった部分は無く筆者の姿勢が滲み出るまま文章は進んでいくため要注意が必要かと思います。正史や野史などから引用した部分は興味深かったため、やはり筆者のスタイルが問題になってしまう書籍2018/02/27

猫草

1
宦官にも時代によって様々なちがいがあるのか!奴隷化された時代から政権を影で操る時代まで・・・中国史の裏に宦官あり!!!2014/03/23

ハーブ

0
王族というか政権を守ろうとすると世界的には確かに有りな仕組みかも 何で日本に生まれないか確かに不思議 凄い世界だ またがモゾモゾする2017/04/10

雪町

0
中国歴代王朝の後宮に仕えた、去勢された男性役人「宦官」についての本。奴僕だった宦官が、皇帝と共依存関係を築き上げて、司法や軍を掌握したり、皇帝を暗殺したりする程に増長していく様子が興味深かった。時系列じゃないからか、少し解りにくい。2015/10/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/156104
  • ご注意事項