内容説明
かつて魔都とも称された上海。八六年五月、戦後四十年ぶりに開設された朝日新聞上海支局に赴任する著者は、すでに北京を舞台の長篇作で江戸川乱歩賞を受賞していた。上海名物は「人」と答える著者。その透徹した眼差しは、風土、気質、料理、酒から、美姫群像、日中の古代・近現代史、そして英雄が中原に覇を競った「三国志」の世界へと羽ばたき、とどまるところを知らない。
目次
第1章 上海にて想う―歴史との対話
第2章 上海にて痛飲す―さらに尽くせ一杯の酒
第3章 上海にて夢みる―歴史の裏側へ
第4章 上海にて暮らす―ノスタルジアの街で