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アイスクライシス

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  • サイズ 46判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198653361
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

資源探査会社に勤める郷田裕斗は、海底油田の探査のために北極の基地にいた。仲間は同僚や、アメリカ人の準石油メジャーのオブザーバー、海洋学者、そしてカナダ系イヌイットたち。ある日、北極海の水中で核実験が行われる。だが、郷田たちはまだそのことを知らず、いつの間にか孤立していたのだった。通信機器による外部との連絡は取れず、リード(氷の割れ目)は増え続け、燃料と食料も刻一刻と減る中、ついに精神に異常をきたす者まで現れて…。大国の思惑と駆け引きに巻き込まれた郷田たちは、氷の世界で生き残ることができるのか。

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2001年、『時の渚』(文藝春秋)で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

102
雪と氷と山岳を多く書かれている笹本さんならではの作品。海底油田の探査のために北極に赴いていた郷田他6人の仲間たち。ある日、北極海でロシアによる核実験が行われる。核実験の熱波のため高温になる海水の温度。氷が解け郷田たちの基地が海中に沈む危機。雪上車で北に移動を始めるも、向かう先に現れるリードという氷の裂け目。アメリカとロシアの関係が色濃く現れる救助の遅れ。もどかしい!地球温暖化の問題外の出来事が起こる怖さ。核実験の隠蔽のために命を狙うロシア。国と国ではなく、人と人との関係が熱く胸をゆさぶる映画のような作品。2021/10/31

まちゃ

69
北極で海底油田を調査していた7人の調査員たちがロシアの水中核実験による氷の融解に巻き込まれた。極寒の悪天候の中での逃避行。米国、ロシアの思惑に翻弄されて進まない救助活動。氷の下から彼らを追跡するロシアの潜水艦。スケールの大きな展開で楽しめました。2021/11/01

ren5000

44
なんかね、面白いんですがもうちょっとパニック感が欲しかった。割りと淡々とお話が進んでいってあとは人としての矜持みたいなステレオタイプの終わりかたであまり印象に残らない読書でした。2021/12/18

Ayako

40
北極で海底油田の探査に従事する郷田は、各国の仲間と共に厳しい環境の基地で孤立してしまう。ある日、北極海の水中で行われた核実験の影響により、氷が割れ出してしまったのだ。壮大な自然を舞台に描かれる脱出劇は、映画を観ているような臨場感があった。仲間内での争いや機器の故障といったトラブルに加え、核を巡る各国の思惑も交差して、予想の付かない展開にドキドキした。この作者の作品はストーリーの面白さもさることながら、自然の雄大さを存分に味わえるのが魅力だ。2021/10/15

達ちゃん

31
終始緊迫した展開に引き込まれて一気読み。ハリウッド映画になりそうな感じの話でした。国家にとって人の命は・・・。2021/10/17

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