出版社内容情報
大河ドラマ関連で予想される“大西郷礼賛”の風潮に一石を投じる大久保利通再評価の書。現代に通じるリーダー論・組織論に言及!大久保利通は日本の近代化の基礎をつくった偉大な政治家でありながら、なぜか日本人には、あまり人気がない。おそらくそれは、かつての盟友で、絶大な人気を誇る大西郷を屠ったからだろう。西郷が英雄化するためには、大久保という敵役が必要なのである。大久保を氷のような専制主義者として強調すればするほど、西郷が対照的な人物として、浮かび上がってくるわけだ。本書は、この構造の真実を象徴的なエピソードを挟みながら、劇的に描くことになる。
河合敦[カワイアツシ]
著・文・その他
内容説明
大久保利通はなぜ、「竹馬の盟友」を屠らなければならなかったのか?今、明かされる真実!
目次
第1章 胎動篇(少年時代;大久保家の苦境;名君斉彬の誕生 ほか)
第2章 勇躍篇(論客としての利通の活躍;将軍の辞職願い;薩長同盟の成立 ほか)
第3章 永訣篇(岩倉使節団;征韓論争;西郷との対決 ほか)
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年、東京都出身。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(教育学研究科社会科教育専攻日本史)。高校教師27年の経験を生かし、歴史研究家、歴史作家として講演、執筆、テレビをはじめとするさまざまなメディアで日本史の解説を行っている。著書多数。自身初の歴史小説『窮鼠の一矢』(新泉社)で、第17回郷土史研究賞優秀賞、第6回NTTトーク大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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