騎虎の将 太田道灌〈上〉

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  • サイズ 46判/ページ数 468p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198645434
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

関東公方家はもはや滅亡し、坂東の差配は関東管領たる上杉一門が担っていた。その一翼、扇谷上杉家の家宰が太田家だ。太田家の跡取り・資長(後の道灌)は、関東の支配権を巡り勢力を二分する大戦乱のさなかで、合戦の戦略にも在地経営にも突出した才覚を現していく。道灌は、いかに戦い、いかに生き延びたか。坂東を席巻した出来星武将の波瀾の生涯を描き尽くす戦国歴史大河小説!

著者等紹介

幡大介[バンダイスケ]
1968年、栃木県鹿沼市生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、1995年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。2008年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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海猫

67
作中、扱っている時代背景をよく知らないので、すこし入り込むまで時間が掛かった。が、文中にトリビア的な豆知識が散りばめてあり、リアルさ出るし、それがけっこう本筋に関わってくるので、弾みがついて面白く読めるようになった。特に太田道灌が出ている場面は、道灌本人のキャラクターや行動が魅力的で読ませる。ただしこの上巻では、道灌が出てくるパートが、少なめなのでちょっと物足りない。下巻の方はもっと太田道灌に、スポットが当たっているのだろうか?期待しながら下巻へ。2019/10/27

如水

30
上巻読み終わった感想は『超大作』。ぶ、分厚い?主人公は太田道灌、僕の中では上司に恵まれなかった戦国武将ベスト3に入る人です。話は道灌(資正)の幼年期から=足利義教の時代の関東地区、つまりは関東公方VS上杉氏の二極間対決(結城合戦~享徳の乱、その前の永享の乱はさらっと書いてます)の話。主人公資正は…頭は切れるが…う~ん、人としてやり難いタイプ。キーワードは『物流』『海』『浅草寺』その当時の地図が巻頭に載ってますので今の地図を思い浮かべながら読んでると楽しいですよ?板東の平野は【海】である…良い響きだ?2018/12/25

しーふぉ

21
江戸城作ったということで有名ですが、詳しくは知らない太田道灌が主人公です。時代的には少年期は応仁の乱が始まってもいない。あまり描かれていない時代だからこそ、大河ドラマになっても面白そうです。2021/02/23

TheWho

15
前読の童門冬二版に続き、関東争乱時の巨星太田道灌の生涯を描く初期戦国絵巻の上巻。本著は、上杉禅秀の乱から始まる関東公方と関東管領の争いから、永享の乱での関東公方(足利持氏)の滅亡、その後の持氏の遺児を奉じた結城合戦迄を序章に、復権した関東公方(足利成氏)と管領家(山内上杉家・扇谷上杉家)との争いである享徳の乱で登場した太田道灌の生涯と並行して描かれている。とにかく複雑怪奇な関東争乱を丁寧に分かり易く描かれているのが特筆で、上巻で、江戸城普請で結ばれ下巻の道灌の活躍が楽しみです。2021/08/10

ウォーカージョン

6
久しぶりに道灌を読む。最期を知っているだけにちょっと辛い。謀略中心、最後のあたりでやっと盛り上がる。しかし、次巻を読みたいと思わせるものがある。時代考証に違和感なし。よく調べてある。2018/06/23

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