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ならず者の経済学―世界を大恐慌にひきずり込んだのは誰か

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  • サイズ B6判/ページ数 359p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198626389
  • NDC分類 332
  • Cコード C0033

内容説明

グローバル化によって解き放たれた邪悪な経済勢力が、いま世界を席巻している。金融の大混乱、偽造の氾濫、広がる貧富の格差…。こんな世界のどこかで誰かが大儲けしているのだ。一体それは誰で、彼らはいかにして暴利をむさぼっているのか?気鋭の経済学者が、暴走する世界経済にうごめく「ならず者経済」の実態をあばく。

目次

イスラエル人が女を買えばアラブが儲かる
超借金でアメリカは破産する
アスリートたちはなぜ用心棒になったのか?
中国はカオスを食べて繁栄する
偽造品と中国の熱い関係
あなたの結婚指輪は血で汚れていないか?
ダークな欲望を操るネット起業家
漁業海賊は日本へホンマグロを運ぶ
なぜ政治家は大衆を怯えさせるのか?
市場国家は神話を好む
ギャング団はグローバル化に抵抗する
“ならず者経済”に対抗するイスラム金融

著者等紹介

ナポレオーニ,ロレッタ[ナポレオーニ,ロレッタ][Napoleoni,Loretta]
ローマ生まれ。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学ポール・H・ニッツェ高等国際問題研究大学院、およびイギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに学ぶ。エコノミストとしてヨーロッパおよびアメリカの銀行・金融機関、国際機関に勤務。また商品市場コンサルタントとして中東諸国をたびたび訪れ、金融関係のトップや政治指導者と会う。テロ資金の専門家でもあり、現在も数カ国の政府にテロ対策について助言している。マドリード・クラブのテロ資金対策班の長として、世界中から国家元首を集め、テロ組織網の資金調達を阻止する新戦略をつくりあげた。ロンドンとアメリカ・モンタナ州に住む

田村源二[タムラゲンジ]
1947年生まれ。慶應義塾大学文学部社会学科卒。英米仏の翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かりん

2
5:「ヤバイ経済学」的面白さ。より深いか。後半抽象的。ならず者経済は歴史の転換期に必ず発生。奴隷。マーシャルプランとベルリンの壁。定住盗賊。米大学学費は10年で78%増。プライベートエクイティ。資金洗浄。経済はグローバル化、政治は国から一歩も出ない→真空状態。西洋は理想主義(モデリング)、中国は水平思考。歴史のリサイクル。バイオ盗賊。遺伝子の5分の1は所有物。偽造薬。資金援助と経済発展は反比例。イスラム金融。金本位制。2008/12/14

クレイマン、

1
今まさに進行中のならず者たちによる経済の実例を知ることができる。ならず者たちはこれからも合法非合法問わず自然環境や弱者からの収奪を行い自分達だけ富を蓄える。うんざりする世界だけどそれに抗っていきましょう。2023/12/19

ぷるぷる

1
経済発展の底辺を支えているのは、セックスであり奴隷であり暴力であり借金であり脅し…である。個々のするどい事例から国際社会全体の課題へ昇華させていく本の構成も見事である。 読後、U2(ボノ)とACミラン(ベルルスコーニ)には関わりたくないと脊髄反射的に思った。 良心的に生きたいと思うようになっただけ読む価値はあった。2010/03/28

神楽馨

1
いろんな意味で経済について考えさせられました。経済の持っているダークサイドの部分といかカオスな部分を世界中の国民がまず知らなきゃいけないのではと感じました。2009/03/10

TK

0
サブタイトルに「世界を大恐慌にひきずり込んだのは誰か」って書いてあったから、そういう本だと思って買ったのだが、その辺のことはあんまり書いてなくて、文字通り世の「ならず者」たちが莫大な利益をあげているその実情について書いた本なのね。ベルリンの壁の崩壊し、資本主義経済がグローバル化し、民主主義が勝利したかに見えたが、奴隷制度のごとき人身売買や売春で儲ける連中、偽造品で荒稼ぎする奴らの経済活動を分析した一冊。この強欲資本主義からの脱却としてイスラム金融による社会モデルを提示しているのが興味深い。2009/01/25

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