内容説明
まだ、かさのない村から、生まれてはじめて町へでかけたキリ・ママおじさんは、「なんてきれいで、べんりなものだろう」と、よろこんでかさを買って帰りました。ところが、村に帰って、お店でコーヒーを飲んでいるうちに、かさは、だれかにぬすまれてしまいました。何度かさを買って帰っても、ぜんぶぬすまれてしまったおじさんは、どろぼうをつかまえてやろうと思い…?スリランカを代表する絵本作家が、小さな村を舞台にのびのびと描く、ユーモラスで楽しいお話です。
著者等紹介
ウェッタシンハ,シビル[ウェッタシンハ,シビル][Wettasinghe,Sybil]
1928年スリランカに生まれる。独学で絵を学び、17歳から地元の新聞社で働く。主に子ども向けの記事をイラスト入りで執筆し、20歳のときに初めての絵本を出版。その後もつぎつぎに絵本を発表。スリランカ在住。『かさどろぼう』で第三回野間国際絵本原画コンクールの入賞
猪熊葉子[イノクマヨウコ]
1928年生まれ。聖心女子大学卒業。聖心女子大学大学院修士課程修了。オックスフォード大学留学、J.R.R.トールキンに師事。聖心女子大学文学部教授、白百合女子大学文学部児童文化学科教授、国際児童図書評議会日本支部会長などを歴任。聖心女子大学名誉教授。第42回児童文化功労賞受賞。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
53
スリランカの絵本。カラフルで絵の雰囲気がエスニックなのが素敵。何度も何度もかさどろぼうにあう「キリ・ママおじさん」。どろぼうの正体はまさかの・・笑っちゃいました。盗まれても楽しそうなおじさんがいいですね。2019/07/20
Natsuki
49
スリランカの絵本✨お国柄が表れた素敵な絵🎵「キリ・ママおじさん」がまちで買ってきた「かさ」🌂。盗まれては買ってくるを繰り返すおじさんに、思わず突っ込まずにはいられない( *´艸)果たして『かさどろぼう』の正体は!?2019/07/19
chiaki
48
スリランカのおはなし。エキゾチックな絵、色使いがとても素敵。傘を見たことがない村の人たちに先立って、町で傘を手に入れたキリ・ママおじさん。その喜び様がまるで子どものようで可愛い。でも寄り道して珈琲を飲んでる隙に大切な傘が大変なことに!!それでも懲りずに…笑 ひゃ〰️、もう最後笑っちゃいました。自館にあったのが、なんと福武書店版でした!貴重♡ブッカーも掛かってない!大事にせねば。2021/01/06
かおりんご
46
読み聞かせ(268)スリランカのお話。何度も傘を買いに出掛けたり、同じところに傘を隠したりするおじさんに、突っ込みながら聞いていた。結果オーライの話でよかった。2015/01/15
keroppi
41
図書館にて。スリランカの作家の絵本。かさのない村が舞台。かさは、あるものだと思っているけど、かさは、いいものなんですね。独特の絵とかさどろぼうのストーリーで、かさの魅力が綴られる。2017/06/18