新参教師

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198621179
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

損保会社支店長の安藤はリストラに備えて会社を辞め、教員となる。生ぬるい教育現場に民間力をと張り切った安藤だが、サラリーマン時代の常識がまったく通用しないことに驚くばかり。さらには未経験者にも関わらず、いきなり3年生クラス担任となり、とまどう事の連続だった。しかも、誰かが自分を陥れようと、あの手この手の嫌がらせを仕掛けてくる……。果たして犯人は誰なのか?

内容説明

安藤亮太。42歳。損保会社支社長から中学の数学教師へ。楽勝と思えた教師生活に暗雲発生。彼を窮地に陥れた怪文書の犯人は誰か?探偵を雇って見えてきたのは…。

著者等紹介

熊谷達也[クマガイタツヤ]
1958年、宮城県仙台市生まれ。97年『ウエンカムイの爪』で第10回小説すばる新人賞を受賞。2000年、『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞受賞。2004年、『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞と第131回直木賞を史上初めてダブル受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

57
思い描いていたのとは違っていて、読み進むのに時間がかかりました。リストラ寸前の損保会社支社長だった安藤が、民間から教師を導入する制度に応募して新参教師となる。夢に燃えた教師をイメージしていると、出世とスポーツカーと胸の大きな女性に弱い中年男性。なんだかなぁ。女性読者としては、全く魅力がない。それでも熊谷さんだから、読み続ければ面白くなってくるのではと期待してました。私には向いていませんでした。2016/06/23

B-Beat

38
◎前々から気になっていた熊谷達也作品。面白かった。著者の作風の幅広さというか懐の大きさを垣間見たような読後感。教員の民間人募集に応募して中学数学教師になった中堅損保の管理職社員。そんな主人公が現在の教育現場の最前線に降り立って面喰うことになる「学校の常識は世間の非常識」の数々。奥田英朗作品の伊良部先生を彷彿させる私立探偵の登場とそんな彼との悪戦苦闘。表紙装丁のイラストと題名からは想像できなかった意外感とともに休日一気に読み切ることができた。熊谷達也さん、このような作品も書いたことがあったんだなあ。 2014/01/12

さんつきくん

17
興味深く読めた。教師モノだけど、他の作品にありがちな先生と生徒の心温まる交流などがほぼ皆無なのが、あえて画期的で面白かった。そういうのはありふれてるので、他の作家さんの作品でも読めるけど、この作品は教職を経験されている熊谷達也先生だからこそ書ける小説なのだと思います。主人公は安易な考え方で教師になった。訪れる現場での出来事と後の展開に反映されていき、探偵も巻き込んで主人公は奮闘する。2013/08/07

氷風

14
うわぁ・・・教師って色々大変なんですね。心配。ってか本当にこの通りドロドロしているもんなんですかね。ただまさに今回の隠れ本題である?生徒のことが見事にほとんどスルーされていて、それはそれでよし。というより、言われるまであんま気付かなかったな。というより、平和な学級?ということだったのかな。しかし、仕事できる人にどんどん溜まって・・・というサイクルは避けたいものです。2013/02/27

Akiki

10
あっという間に読み終えたけど、読んでいる間中「こんな教師冗談じゃないぞ!」って感じたのは主人公に対してだった。確かに税金泥棒みたいな教師も困りものだけど、それ以上に困るのは自分の出世にしか興味がない教師。その典型だった主人公が最後に教える喜びに目覚めたようなこと言ってるけど、その実やっていることは最後までえげつない・・・怪文書の犯人も悪いけど、気持ちも分かる気がする。何十年も真面目に教育に取り組んできた人間には許しがたい男だよな~この主人公・・・本当にいい教師になれるのかね~疑問2013/01/10

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