Westall collection<br> クリスマスの幽霊

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Westall collection
クリスマスの幽霊

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  • サイズ B6判/ページ数 116p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198620738
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

内容説明

クリスマス・イヴ。雪のふりつもった美しい町をとおって、ぼくは、父さんが働いている工場へおつかいに行った。すると、エレベーターの中で、不思議なものを見た…壁の鏡に、サンタクロースみたいなおじいさんの顔が映ったのに、ふり返ってみたら、ほかにはだれも乗っていなかった。ぼくが、なんの気なしにその話をすると、父さんと、なかまの人たちの顔色が変わった。エレベーターには、工場をはじめたオットーという老人の幽霊が出る。だれかがオットーを見ると、その日、工場で事故が起こり、死人が出る、というのだ。どうしよう、今日、事故にあうのが、父さんだったら…?一九三〇年代のイギリスの小さな町を舞台に、男の子の冒険と、父と息子のきずなを描いた、心に残るクリスマスの物語。作者ウェストールの回想記を併録。

著者等紹介

ウェストール,ロバート[ウェストール,ロバート][Westall,Robert]
1929~1993。イギリス・ノーサンバーランドに生まれる。美術教師として教えるかたわら、一人息子のために書いた処女作「“機関銃要塞”の少年たち」(評論社)がカーネギー賞を受賞、作家としてスタートする。「かかし」(徳間書店)で再度カーネギー賞、「海辺の王国」(同)でガーディアン賞を受賞、「児童文学の古典として残る作品」と評された

ロレンス,ジョン[ロレンス,ジョン][Lawrence,John]
イギリスのヘイスティングス生まれ。ヘイスティングス美術学校に学ぶ。2年間の兵役の後、本のためのイラストレーションを学び、以来100冊を越える本に挿絵や木版画をつけている。イギリスを代表するイラストレーターの一人で、木版画は美術館にも多数所蔵されている

坂崎麻子[サカザキアサコ]
翻訳家。学習院大学卒

光野多惠子[ミツノタエコ]
津田塾大学卒業後、15年間、舞台制作関係の仕事にたずさわったのち、翻訳家となる。中田耕治氏、坂崎麻子氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヴェネツィア

413
クリスマス、イギリス、そこに幽霊まで登場するものだから、誰しもがディケンズの『クリスマス・キャロル』を想起するに違いない。登場人物もプロットも全く違うのだが、それでもそこに醸し出されるムードには、やはり相通性を感じる。同じキリスト教国のクリスマスとはいっても、ラテン系カトリック諸国のそれとイギリスのものとは違うのである。端的に言えば、イギリスのそれはそこはかとなく暗い。もちろん、そこにこそ本書の味わいがあり、また価値もある。同時にこれはイギリスにおいても、もはや失われた時の物語でもある。2019/12/07

ケイ

90
特に強い父との思い出。守り神のようになった工場主を見て活躍する少年が、それを為したことで得られる父からの賞賛を強く胸に刻んでいることで、父と子の絆の強さが印象深く心に残す。父は息子にとってどういう存在なのかが繰り返される度に、作者は息子にとって自分はどうであったかと自問しているように感じられ、それが切ない。作者はクリスマスの奇跡をどこかで信じたかったのだろうか。2023/10/02

かりさ

56
英国の田舎町のクリスマス・イブの出来事。父の忘れ物を届けに訪れた化学工場のエレベーターで見た老人の幽霊…彼が示す意味は。1930年代の町や生活の様子が少年の目に映る世界として語られます。暗さを漂わせながらもあたたかさに包まれる物語です。他、ウェストールの幼い頃の思い出として「島」「油まみれの魔法使い」二篇収録。どれも瑞々しい筆致であたたかく和むお話たちです。2020/12/16

ワッピー

46
ウェストール2冊目。イギリスの小さな工業都市のクリスマスの描写が素晴しい!都会的な華やかさもご馳走もないけれど、クリスマスを迎えて町全体の浮き立つ気分が伝わってきます。父親の弁当を届けに工場に行った少年が構内のエレベーターで見たものは?工場主オットーが稼働を安定させるまでの苦労、そして危険と隣り合わせで働く男たちの不安、それを束ねる職長である父親の頼もしい存在感が見事に削り出されて、あのクライマックスを迎えます。息子の懸命の働きを認めつつも、言葉に出せない父親の合理精神の描写もキラリと光ります。おススメ!2020/12/20

あたびー

40
#日本怪奇幻想読者クラブ クリスマス前日比の昼、工場で働くお父さんにお弁当を届けに行く少年。工場には亡くなった社長が邸宅で使用していたエレベーターが移設されている。そのエレベーターの壁にサンタのような不思議な男の人の顔を見たと話すと、どうしたことか工場の人たちは一様に黙り込んだ…。未刊行のウェストールの回想録も併録されていて、彼が自分の子供時代の記憶をたどりこの物語を書いたことがよくわかります。お父さんをどんなに慕っていたかも。2020/12/17

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