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原宿団地物語

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198620097
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

青山キラー通り沿い。高度経済成長期に建てられた原宿団地。おしゃれな都心にありながら時代からとり残されたような不思議な空間を醸し出す。住人たちも変わり者ばかり。翻訳家、劇団員、スイス人マッサージ師、元取締役、広告デザイナー…そして団地の主のような老人・小曽根さん。不安や焦りを抱え生きる彼らの、おかしくて泣けて、ちょっぴり勇気をもらえる物語。

著者等紹介

ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年、福岡県生まれ。イラストレーター、マルチメディアクリエイターとして数多くの賞を受賞。その後『凶気の桜』(新潮社)で小説デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

85
原宿キラー通り沿いにあった原宿団地。そこの住人小曽根さんを中心とした連作短編集。高度成長期に建設され2010年まであった実在の建物。ググると確かに昭和懐かしい団地の姿がある。ベルギー人を妻に持ち、江戸っ子べらんめえ口調にアメリカ生活の長さを語る英語がまざり、自分のことを「アタシ」と言い引かれたりするが面倒見のいい小曽根さん。全体的にほっこりするが、「ボールゲーム」で子供たちに野球の楽しさを教えたいとする姿が最高!2020/09/07

ともくん

53
昭和の香りが、色濃く漂うような原宿団地。 部屋の数だけ、人生の物語がある。 まるで、隣人の話を聞くような、楽しくも温かな物語。2020/08/23

taiko

42
原宿キラー通り沿いに建つ原宿団地を舞台に、そこに住む人々の悲喜交々。 連作短編。 団地内を掃除しながら、住人たちと関わっている小曽根さん。 このおじいちゃんがいい味を出しています。 団地内のいたずら書きの犯人を探し出すために仲間を募ったり、近所の少年野球チームの監督になったり、スイス式のマッサージを受けたり、いじめられている子を助けたり… ビンテージジーンズの贋作を作る売れない役者の話が好き。 図書館で借りた本でしたが、タバコ臭かったことがとにかく残念。 そこが一番の印象になってしまった…2018/07/20

よんよん

37
高度成長期に建設された原宿団地に住む人々をえがく連作短編集。話を繋いでいるのが、30年以上住んでいる小曽根さん。エレベーターもない、タワーマンションや新築の住宅と比べると社会から取り残されたような団地。そこに住む人々も訳あり。それでも懸命に、あるいは淡々と、あるいは団結しながら生きてる。じんわりいいなと思う。2018/07/07

七色一味

31
読破。初読みの作家さん? Wikiによるとイラストレータ、マルチメディアクリエーターとのこと。 同潤会青山アパートみたいな、歴史に埋もれそうな都心の団地のお話しで、タイトルに惹かれて手に取りました。物語は、団地をお掃除する、外人さんを奥さんに持った定年退職したおじさんが、団地の住人たちと絡みながら進んでいくんですが…。起伏は乏しいながら、心に染みこんでくるようなお話で、結構好きですよ。2012/11/01

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