内容説明
みんなにきらわれて、さみしさのあまりかいぶつは石でうさぎをつくった。石のうさぎは動かないけれど、それでもかいぶつは、幸せだった…。みにくい外見の内にかくれた、やさしく美しい心…。読後、静かな感動で心がふるえる忘れられない一冊です。5歳から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
130
読書メーターでお気に入りさんが読んでいたこの表紙を見て読みたくなり借りてきました。かいぶつのすごい顔が印象に残ります。物語としては、大人向きあるいはヤングアダルト向きではないかと思います。日本でも赤鬼や青鬼の話はこれに近いと思いますが、外国の人が書くともっと徹底してしまうような感じがします。読み終わっても印象にのこります。2016/03/12
☆よいこ
66
絵本。お話会で読み聞かせしてもらいました。数年ぶりの再読▽ひとりぼっちの怪物はその醜さで、水は枯れ周りは荒野になるばかり。あまりの寂しさに石で動物を作るが、石の動物たちはすぐに砕けてしまった。ただひとつ、何故か小さな石のうさぎだけが壊れなかった。喜んだ怪物は、うさぎに話しかけ歌い踊る。怪物がなにかする度に嵐が起こり大地は割れますます辺りは荒地になった。ただ石のうさぎは壊れずそこにいた。怪物はそれが嬉しかった▽怪物はうさぎと出会えて幸せだったのだろう。ただ居てくれるだけで幸せ。2023/02/04
パフちゃん@かのん変更
47
世界で一番みにくいかいぶつ。かいぶつのこころやさしさ、けなげさに泣ける。2014/04/06
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
39
【学校図書館】子供に読み聞かせをしていたんですが、可哀想で悲しくなりました。どうしても見た目で判断してしまう気持ちも分かるけれど、誰かいなかったのかな・・。救いもないラストにも辛かった。でも読んで良かった1冊です。2017/12/03
たまきら
27
かわいそうすぎる…。娘がすっかり感情移入して読み、朝用事をしてる自分のそばで読み聞かせてくれた。何の救いも奇跡も起きないお話だったし、個人的にはやるせない思い以外何も持てなかったけれど、娘さんが何度も何度も読み直している姿には胸が熱くなりました。読み友さんから。2020/03/13