ルー=ガルー―忌避すべき狼

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  • サイズ B6判/ページ数 753p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198613648
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

21世紀半ば。清潔で無機的な都市。仮想的な均一化した世界で、14~15歳の少女だけを狙った連続殺人事件が発生。リアルな“死”に少女たちは覚醒した。…闘いが始まった。読者からの応募による未来社会の設定を盛り込んだ画期的な双方向性インタラクティブ小説。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年生まれ。94年『姑獲鳥の夏』(講談社ノベルス)で衝撃のデビュー。96年『魍魎の匣』(講談社ノベルス)で第49回日本推理作家協会賞(長篇部門)を受賞。97年には、四谷怪談に材を取った『嗤う伊右衛門』(中央公論新社)で、第25回泉鏡花文学賞を受賞。また、グラフィックデザイナーでもあり、綾辻行人著『眼球綺譚』(集英社)、『山田風太郎コレクション』(出版芸術社)等、装丁の仕事も多く手がけている。水木しげる率いる「世界妖怪協会」のメンバーとして日本文化の“怪”を追求する一方、妖怪絵師としてリトグラフ展を開くなど活動の幅は広い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

84
ハードカバーで再読です。近未来SFという設定で描かれている世界はリアルコンタクトが欠落している世界でした。法律における偶発的必然性が満ちあふれることで整然とした空気が感じられます。監視されるのが当たり前の中にいることが生きる意味につながるのかなどは考えさせられますね。ある意味でここに描かれている世界が今現代に通じているところもあり、恐ろしさを感じます。携帯やタブレットが当たり前の時代もやはりリアルコンタクトが欠落していると考えられるので。2017/07/04

勇波

65
単行本にて再読です。仕事でストレスが溜まった時に何故か無性に読みたくなります。登場人物の少女達を榎木津一味に当て嵌めて勝手に妄想して楽しめます。牧野⇨関口、都築⇨榎木津、麗猫⇨木場ってな具合に。歩未+雛子⇨中禅寺でしょうか?皆さんはいかがです? この物語のお気に入りシーンはビル(ある意味これも魍魎の匣では…)への突撃の場面。中でもクラッシャー美緒の『足場が悪いからここは壊さないぞ』のセリフ。なんだか笑えます。。笑えないのは本の装丁★2015/08/23

アマニョッキ

45
ずっと読みたいと思っていたところ、21歳のうら若き乙女が貸してくれました。まず小岐須さんの表紙にテンションあがる。なかのイラストや別丁扉もすごく凝ってるなと思っていたら装幀は祖父江慎さん。さらにテンションあがる。話もめちゃくちゃ面白くて、寝る間も惜しんで読みたいくらいなんですけど、いかんせん重いのです…(物理的に)しかし20年も前にこんな話書いていたなんて京極さんやっぱり天才ですね。2020/01/17

ミンティア

26
近未来の日本(?)の話。前半はややページを捲る手が遅かったですけども、後半からはぐいぐい読み進めることが出来ました。 テーマが深く、中々考えさせられると共に、キャラクターも魅力に溢れていて読んでいて楽しかったです。京極夏彦が「少女」を描くとこうなるんだ~、と少し嬉しくなりました。そんなキャラの中で好きなのはやっぱり美緒かなぁ。天才少女美緒の活躍が一番ページを捲る手が早かったと思います。 アニメ映画にもなっており、続編も出ているので機会があれば手を伸ばしてみたいと思っています。面白かったです。 2013/12/18

まいっ♪

23
ものすごく奥が深い物語だった。全体を通して面白いけど後半からは俄然面白くなった。長い時間かけてじっくり読めました。。2010/12/16

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