ゲノムの方舟

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  • サイズ B6判/ページ数 571p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198612504
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

西暦2003年8月、スイス・ジュネーブのWHO(世界保健機関)本部ビルで開かれていた特別総会を「緑の戦士」と称するテロリスト集団が襲撃、WHOの各国代表を人質に、国際社会に遺伝子工学研究の一切の中止を要求した。犯人たちが細菌・ウィルス兵器で武装していると知ったスイス政府は、アメリカ政府に生物兵器テロを専門とする特殊部隊の派遣をひそかに要請した。アメリカ政府は、白人のスミス大統領の釆配で陸軍細菌戦特殊部隊「ホワイトベレー」をスイスにいちばん近いドイツの米軍基地に派遣して待機させていた。しかし、大統領が訪日からの帰途、大統領専用機エアフォースワンの機内から黒人のキング国防長官へ電話中に、突如、一切の交信が途絶えた。キングは軍事非常事態とみなして副大統領以下、主要な閣僚と軍の幹部を国家安全保障会議に召集。白人のローズ副大統領の大統領代行就任手続きが未了のため、キングがホワイトハウスを指揮することとなった。キングの決断で、ホワイトベレーがWHO本部に突入し、犯人全員を射殺し人質を解放した。その頃、デンバーを中心としてコロラド州では、原因不明の奇妙な日本ブームが起きていた。細菌やウィルスの増殖(細胞分裂)のスピードと寿命を変える研究で世界から注目されつつあった日本人遺伝学者、井坂博史は、マサチューセッツ工科大学(MIT)教授として日本からボストンに移住する直前、全米遺伝学会に出席するためデンバー行きの飛行機に乗っていた…。ヒトゲノムを巡る陰謀劇の裏側。衝撃の近未来国際サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぴぴ

1
すごく面白かった。国際情勢に明るくないのでネットで調べながら読みました。予想以上にアメリカでは人種差別が根強いということや人口問題についても改めて考えさせられました。人類の起源についても初めて知ることが多くなんだかすごく勉強になりました!2012/12/07

skeptical_sheep

0
最初の方は面白い。キューバ情勢とアメリカ初の黒人大統領。そして白人至上主義者と日本人学者の伊坂。が、とりあえず、誰に感情移入していいのかわからない。あと、遺伝に関する頭脳ゲームを期待していたのだが、ラスト武力行使に移行してしまって、残念だった。2009/11/22

ふゆこ

0
今まで読まないタイプの本でしたが知人から借りる機会があり読みました。分厚いので長期戦になるかと思いましたが、途中から引き込まれるようにして読了しました!意外と面白かったです。

ymg

0
期待してなかった分、意外に引き込まれて、分厚いけれど一気読みしてしまった。2011/10/09

おとしん

0
二段組約六百ページ。長かった…。知識を駆使してストーリーを組み立てる、僕の好きなタイプなのに、ページをめくるスピードが加速しなかった。井坂もシュローダーの試験管ヘビーかと思っていたのに軽く外されちゃうし。なんとも気宇壮大なお話でした。2009/12/21

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