内容説明
旧プレイステーションは普及したといっても所詮はゲームマシンだった。しかしプレイステーション2は、ゲーム機としての性能が大幅に向上しているうえ、多様な目的に使えるマルチ情報機器である。本書では、プレイステーション2の実像とそこに隠されたソニーの意図、近未来ネットワーク社会の見取り図を描いたうえで、ソニーが何を目指して一連の改革を行っているのかを解明した。ソニーの企業行動を律する独特の社風についてもメスを入れている。
目次
第1章 プレイステーション2のソニーIT戦略(ゲーム機をはるかに超える驚異の性能;PS2でソニーが狙う情報覇権 ほか)
第2章 PS2でソニーが挑むビジネス構造変換(デファクト・スタンダードを握ったプレイステーション;プレイステーションの最強ビジネスモデル ほか)
第3章 情報覇権への組織改革(目指すはリアルビジネスとドットコム・ビジネスの融合;ドットコム時代を睨んだソニーの組織改革 ほか)
第4章 ヒット商品を生み出すソニー・スピリット(斬新な商品はいかにして生まれるか;「ライフスタイル提案型」ウォークマンとVAIO ほか)
第5章 ヒューマン・リソースを活かすソニー経営(“異端”を育てるソニー;「デジタル時代の牽引役」出井伸之 ほか)