大破局(フィアスコ)―デリバティブという「怪物」にカモられる日本

大破局(フィアスコ)―デリバティブという「怪物」にカモられる日本

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198608156
  • NDC分類 338.21
  • Cコード C0098

出版社内容情報

それを読めば、取引の細部の知識を持つ必要はないことがわかる。しかし、その世界をしらないことには、現代経済を語る資格がないということもわかるだろう。デリバティブは。、いまや世界最大の市場になっており、推定市場規模五十五兆ドルにも達している。デリバティブの取引で数千億円単位の損失を出す者もいれば、逆に儲ける者もいる.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』207頁、より)

内容説明

アメリカでトップの証券会社モルガン・スタンレー。そこにヘッドハントされた若き著者は、デリバティブ商品の開発と海外へのセールスに携わる。それはごく1部の専門家にしか仕組みがわからない複雑な怪物金融商品だった。やがて94年から、カリフォルニア州オレンジ郡をはじめメキシコで、タイで、そして日本でデリバティブによる巨額の損失が続々出はじめる。しかし、モルガン証券は大損をして必死になった客をさらに食い物にしていく―。本書はモルガン証券元社員が金融機関の驚くべき内情を暴露した衝撃の手記である。

目次

はじめに ウォール街の血に飢えたサメ
1 モルガン証券のヘッド・ハンティング
2 客のツラをひん剥け!
3 タイ・バーツ大暴落の舞台裏
4 メキシコのデリバティブ・フィーバー
5 大損失の始まり
6 RAVの女王、フィリピンを攻撃する
7 泣いてくれるな、アルゼンチンよ
8 メリルリンチの危険な商売
9 メキシコ金融恐慌
10 日本マネーをむしり取れ!
11 ウォール街にサヨナラ
エピローグ 98年の大破局

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yasu7777

2
★★★☆☆ 稲沢3465-1932022/04/24

知らんがな

0
ここに登場した企業の半数は今では存在しない。デリバティブ構造と日本企業の飛ばしの発想を融合さたMXの誕生は、タイバーツの暴落の時期に種を植え、エンロンで成長し、サブプライムで一気に開花した。これが書かれた当時、本当の大破局がいずれ来ることを誰が予想しただろうか?2009/10/04

かずや

0
「世紀の空売り」を読んだ頃に、なんとなく買って積読にしてた一冊。細かいルールはよくわかんなけど、サブプライムとか、そういうものは繰り返される歴史というイメージ。これはギャンブルだと思うし、その延長、とカテゴライズできるかわからないけど、暗号通貨にもいまいちのめり込めない。仕組みがわからないから。賭博に対する免疫は、若い頃に少額でつけといた方がいいよね、と思う。2020/12/12

shokenmori

0
米投資銀行のデリバティブセールス手記。日本語訳が残念。2019/01/13

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