出版社内容情報
アニメ映画『風の谷のナウシカ』の原作コミック。ロングセラーのアニメージュコミックス・ワイド判全7巻を豪華装丁化。巻頭にはナウシカマンガのカラーイラストを満載した、歴史に残る名作の美装函入り永久保存版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
78
漫画。百科事典サイズ。コミックス版の表紙とピンナップ収録▽[第5章:大海嘯]粘菌が大地を覆い、逃げ場をなくす人間たち。王蟲の群れが粘菌と合流し新しい腐海を作る。ナウシカは王蟲と共に森になることを決意[第6章:青き地]森の人セルム達に救い出されたナウシカは腐海の深部に行きその秘密を知る。腐海は罰ではなく救い[第7章:墓所]巨神兵はナウシカを母と呼ぶ。オーマと名付けた巨神兵と共に墓所を目指す。途中、隠された「庭」に入り安らぎを得るが、ナウシカは再び歩き出す。毒はすでに自分自身の一部。墓所の扉を閉じる▽名作2022/08/26
hiace9000
41
TV放映は幾度となく観てきた。ナウシカにはモデルがあるという。ギリシャ叙事詩『オデュッセイア』に登場するパイアキア王女と、今昔物語の「虫愛づる姫君」の宮崎駿式ハイブリッドがそれだ。平和と戦争、生と死を単に光と闇に分けてよしとはせず、その狭間で苦悩絶望するも人の生まれ持った業に一縷の希望を見いだし描き切る深い文学性。破壊と慈悲の混沌の中で、いのちの闇にまたたく光を信じそれに殉ずるナウシカの哲学性。世紀を超えて名作と称される所以はここにある。コロナ、社会の分断、混迷の闇深める世界、今こそ皆が再読の一書。2021/01/19
ゲンショウ
36
再読。…生きねば。彼女が辿り着いた想い。人は、未来を知る事は出来ない。それが、良心から発せられたものでも…その時々で善悪は変わる。彼女の応えは否であった。命は破壊と慈悲を孕んだ混沌の淵から立ち現れるもの。苦労して…悶えながら綴られた物語は、読み手も苦悶させる…。さて、この矛盾だらけで、明日を知る事が出来ないこの世界…だが、生きねば。2013/05/16
ShowGo
22
動植物区別なく大切なことを想い行動に移すナウシカの姿勢に涙。文明が発展し続けたらナウシカの世界のようになるのだろうか。なり得るだろうな。 映画で語られるのは本編のほんの一部。その続きを是非多くの人に読んで欲しい。完璧ではない、優しくて人間らしいナウシカの生きる姿に影響を受ける人々。僕は神の子のようなナウシカにはなれないが、周りの人々を前向きにさせるような存在になりたいなと改めて思わせてもらえた作品。ユパ様のような強いおじいちゃんになりたい。笑 ということでコロナ禍の今だからこそ多くの人に読んでもらいたい!2021/08/29
神野
11
全7巻のワイド版コミックの5巻〜7巻にあたる内容。監督がネタバレを嫌ってますし、感想はワイド版で書いたのでこちらは省きます。上下巻合わせて約12000円でしたが、買って良かったと思いました。まぁ、保存版として買ったのですが、図鑑並みのサイズなので、どこに保管するが悩みどころ。消費税が上がる前に買わないとヤバイぞこれはと思い、この度思い切って購入しました。現在所持しているコミックでは最高額ですね。2019/01/07
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