内容説明
群星天下に覇をとなえて軍旗中原にはためく歴史スペクタクル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
12
魏、鄭、楚、夏が滅んで唐による天下統一まで。魏の才能ある武将たちが李世民に召し抱えられたため、一気に唐の勢力がます。一方で、二君に遣えるのを潔しとせず散っていく者たちも。李密閣下の急速な落ちぶれ方が個人的には残念だった。花木欄の最後があまりにあっけなく残念。これから活躍するのだと思ったのに。彼女を主人公にした小説もあるというが、こんな短い人生をどう小説にするのか?2016/06/04
ナオデラ
7
李世民が人間臭くて良い。一度狩りで失敗したのに同じ轍を踏むあたりが。若い頃に契りを結んだ好漢同士が敵対する勢力に分かれて覇権を争う展開は歴史物が好きな人は吝かでは無い筈。女性がきちんと描かれているのも良い。2015/01/18
Tanaka9999
5
隋唐演義の隋から唐への交代期部分。どうしても戦争が主になるが、上がしっかりしてなくて、下が活躍するというのが定型だが、そのせいで李世民(太宗)が割を食っている感じ。なんか、人物も面白い人がいないような気がする。まぁ、すっと読めるから話は面白いのだが。2020/01/19
ていと
1
単二哥死んじゃった(T^T)李淵が勘違いで彼の兄さえ殺さなきゃなー2012/08/14
青心
0
計算された構成と平易な文章、そして丁寧な状況説明。そんな読者への配慮を、無意識に当然としている現代小説を読み慣れた者にとって、講談をベースにした、しかも異国の演義物の不親切さには驚かされる。この隋唐演義もまさにそれで、前巻までは読み進めるのも苦慮したほどだった。しかしながら今巻! 怒涛の展開で心を掴んで離さない。昏君、逆臣、烈士、義人、群盗、豪傑、好漢、人妖、佳人。強烈な個性と個性が織り成す人間模様と運命に惹きつけられて、抗う術もなく演義の世界に引きずり込まれた。くぅ〜、楊義臣カッコよすぎるぜ!!2017/06/18
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