Tokuma novels edge
大正野球娘。

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198507428
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

時は大正十四年、七月―洋食屋“すず川”の一人娘、小梅は東邦星華高等女学院に通う十四歳。良家の子女が通う学院で、仲良しの“お嬢”こと晶子が突然、「一緒に野球をしていただきたいの!」と。なんとなく頷いてしまった小梅だが、九人集まるのか、道具は何をどう使うのか、ルールはどんなものなのか、分からないことだらけで…。野球で女子は男子に勝てるのか?男尊女卑の世界に一泡吹かせたい、大正時代の乙女たちの奮闘物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

125
大正時代なら、野球を知らなくても無理ないのに、ましてや良家の子女がそれをやるなんて…。 と、思いながら読み始めたのだが、まあ、こうなるんだろうなって感じで物語は、サクサク進んでいきます。 で、なんかあっさり終わります。続編が出るんでしょう。 小説と言うよりも、アニメやドラマのシナリオみたいです。 そういう意味では、読みやすいかも。 2020/11/24

そのぼん

27
野球をモチーフにした作品ですが…ユルいです。女性ばかりで大正時代の設定という感じで、スポ根でもなく柔らかな雰囲気でした。2012/07/12

ぺぱごじら

21
『大正桜に浪漫の嵐』は華撃団ですが(笑)、こちらは野球団。明治の喧騒を過ぎ、昭和の陰鬱には少し遠い大正末期、デモクラシィとウーマンリヴを旗印に、真っ直ぐ駆け抜けた女学生たちのお話。『淑女(レディ)』を目指して日々研鑽に励む少女たちの、抑えきれない好奇心やランデヴゥへの憧れ、そして世の殿方へ是非とも一分を示してやりたいお転婆心が、全編に亘って清々しく感じられました。越えられぬ障害を御都合主義ではしたなく切り抜けるのは、まぁ御愛嬌(笑)。偏奇館先生がなるほどの出来。断腸亭荷風もこんな感じだったかも。2012/07/09

紫鈴

11
野球がどういうものだか全く知らないのに、婚約者への負けん気から勝負を挑むお嬢様とその仲間たち。言葉使いも古風で嫌味がなくほんわかします。主役は小梅じゃなくてお嬢のほうが良かった?とか、小梅視点からでも、もう少し他のキャラを観察したかった~とか、挿絵が表紙ばかり等など惜しいところはありますが、三郎と小梅の初々しい感じが好きです。☆42015/11/11

とり

9
図書館で見つけて再読。高校の時に一巻だけ一度読んだのですが、四巻まで出ているんですね。大正時代に女学院にかようお嬢様たちが、野球をする、というお話なのですが、これが面白いんですよね…!大正、男尊女卑のなか頑張っている女の子、かつ女学院でわいわい、がとにかく私の好みすぎて。ご都合主義でもいいじゃないのと思ってしまいます。主人公の小梅と三郎さんのちょっぴり恋愛要素もあって嬉しいです。登場する子たちもみんな個性的で、もっともっと一人一人に注目したくなります。こんないいところで終わるのか、さて二巻。2013/07/17

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