内容説明
現実と非現実の境界線がそこにあった。依藤警部補は埼玉県警・立入禁止の黄色いテープの前で、いつになく現場を真剣に見つめていた。文化祭の模擬店で売る苗を採りに来ていた県下の名門M高校の生物部の生徒が発見した白骨。それは、猟奇殺人かはたまた死体愛好家の仕業か、死体に髑髏がないのであった。現場は神隠しの森と呼ばれる場所だった。山のあちこちに、変な石碑がたくさん立っているらしい。しかも、学校の旧校舎では幽霊が出るという。それは、女子生徒の幽霊で「私の首はどこ?」あるいは「それは私の首!」といいながら女子の生徒に後ろから掴みかかるという。そのM高校こそ、依藤の良く知る超優秀な歴史部生徒、麻生まな美が通う高校だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫又まこ
2
【再読】やっぱ面白いね。埼玉県警大活躍の巻。天才的歴史オタクでもなく、なんちゃら心理学者でもなく、もちろん能力者でもない一般読者としては、警察の面々に一番共感できますね。依藤さんは最初からいい感じの刑事さんですが、少年課の林田さん、鑑識の岩船さんもいい味出してます。ここから依藤さんは一般人として上手くあちら側を受け入れることになるんでしたっけか?2011/10/12
ろみ
1
再読。M高の学園祭の感じが楽しそうで好きだわ。2012/03/08
タカモー
1
面白かったけど、ルビの振り方が若干ウザかったような。続きが気になる。2011/01/08
ろみ
1
再読。神の系譜シリーズは続刊出る…と言うウワサ時々流れますが…実現して欲しいわ。2010/02/25
月野
0
一言しか話してないマサトの存在感がすごすぎる(笑)2012/03/03
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