内容説明
平安京は死臭に満ちていた。蔓延した疫病が猛威をふるい、路傍には死体が満ちあふれ、疫病退散の加持祈祷の声が響かない日はなかった。九州の太宰府からの飛駅使が到着したのは長徳元年のことである。時の関白、藤原道隆は病にふせっており、内覧の職務を任されているのは、内大臣の伊周であった。筑前の国に異国の海賊らしきものが侵攻してきたらしい。その求めるものは、来流須!?渡来系の村落という来流須とは何か?道隆の後を狙う伊周と権大納言・道長の権勢争いの中、道長の命を受けた安倍晴明は方術を駆使する。一方、伊周は蘆屋家の再興を狙う蘆屋道鬼と結び、平安京は、さらなる闇の中へと…。最高の超伝奇巨篇、胎動す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おか
14
獏さんの安倍晴明と随分違う^_^ 陰陽師ハードボイルド版とでも言おうか、、、笑。大勢の人々 そして 沢山の現場(笑)で 話が錯綜するので まるですれ違いのメロドラマのような感じで イライラ(笑) うーん まあ 暫くしてから 続編にいこうかな^_^2016/07/27
ゆずこまめ
5
濃厚な闇を抱えた平安京。世界観に慣れるまで少し時間がかかりましたが、慣れてからは俄然面白くなりました。闇の中を躍動する晴明や登場人物から目が離せない。2015/10/18
文吾
4
★★★★★/再読。2巻を読むにあたり。図書館本。2022/01/22
わたしは元気
4
軍配者シリーズのように、爽やかでも無く、0係のようにとぼけた味も無く、おどろおどろしいお話です。冨樫倫太郎さんの新しい一面、発見です。2017/05/05
あいべきん
3
本も出会いですからね。借りてきた限りは最後まで読むようにしておりますし。頭が痛くなるような本でも最後まで読めば何か、為になるようなことがあったりもするんですが。これはね…時間の無駄をしたような気もする…いや!忍耐力の修業をさせて頂きました!←無理があるかw2023/06/15