内容説明
少年の頃、火事が原因で両親を失い火傷した冬木涼平は、奇しくも同じ日、皮膚移植手術を受けた北園晴美と大学で再会した。二人は手術以来、類稀な能力を潜めた身体をそなえていた。日本を陰で牛耳る御前こと吉備忠煕は、この秘密を掴んでいた。第二次大戦前に日本と満州国で公安検事として思想弾圧に辣腕を揮っていた人物である―「創竜伝」として開花する未完の冬木涼平シリーズを中心に「銀英伝」コミックスのために書下した「黄金の翼」を収録した田中芳樹の初期作品を一挙に届ける。二度と出会えない人気王の原石。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サン
3
創竜伝の原点というような、超能力ファンタジーや銀河英雄伝説の短編でした。結構ボリュームがあってうれしかったです。作品の内容も、若さというか、田中さんの懐かしい書き方でよかったです。2013/07/01
小夜
1
これ読んだの初めてだけど、中の短編で読んだことないのは黄金の夜とトラブル・トライアングルシリーズだけかな。黄金の夜は車に語りかける主人公がかわいいwわりと好みだった。冬木涼平シリーズは続きがあああってなりましたw訪問者は実在の人物をネタにしたとようやく分かったw黄金の翼読んだの久々wこんなんだっけね。好きだー銀英伝好きだー!2013/01/30
二分五厘
0
1997.1.11
しんた
0
何となく作品の原案ぽい、荒削りさがみえる。2012/01/02
朱音
0
作者の初期短編集。これとこれのアイディアをうまく料理すると、なるほど「創竜伝」になるのだなぁ、というものや「銀英伝」のコミックスのための書き下ろし(うん、確かにこれは読んだことないような気がするな)とかが収録されている。文体なんかは、さすがに「若い」というかう~ん、「いまひとつ」と言った感じが否めないのだけれど、このアイディアはすごいよね。ちゃんとそれをうまく料理して、作品にしてるのもすごいし。2003/03/16