内容説明
―会いたい、吾郎さん。デザイナーとして見事にデビューを果たし、中西財閥の総帥・中西圭一郎の支援を得てファッションショーを大成功させた響結花は、そうつぶやいた。数年前、水島吾郎は北方ソ連領の日本群島人民共和国に亡命し、今は影の艦隊に参加している。朝鮮戦争はさらに激化し、国内では日米安保条約締結阻止の気運がますます高まるばかりである。もう二度と会えないかもしれない、と悲嘆にくれて空を見上げた同じ頃、吾郎は朝鮮半島の東海岸沖での新日本海軍との激しい攻防戦の渦中におり…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
2
これは、激動の時代の青春群像ですな。 2007/10/31
魔魔男爵
1
「スターリンは間違ってる!」ソ連の傀儡の影の艦隊はソ連に対するクーデターを敢行。波風のロシア人艦長も拘束したが、アメリカの属国の日本の海上保安庁に攻撃され、日本人の新艦長は重傷を負う。指揮すべき副長は自身の能力不足に苦悩する。そして、前ロシア人艦長の明確な指揮に、波風は当然のようにロシア人を艦長として再び仰ぐ。アメリカも日本もソ連も敵に回しての、日本群島人民共和国の理想国家を作る戦いは続く。1巻からのキャラもドンドン死んでいき盛り上がってまいりました。2012/07/05
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- 和書
- こんなもんいかがっすかぁ