感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
20
1980年の徳間文庫創刊時のラインアップの一冊。当時、忍法帖は角川文庫にほぼ入っていたが。この本と『忍法八犬伝』のみは徳間文庫だった。著者の言葉として「あえて歴史にif(若しも)の眼鏡で振り返るタブーをおかし、時空を逆転させた魔天から”関ヶ原”前後を俯瞰」。2018/09/06
出世八五郎
1
SF。タイムワープ。
逆さ吸血鬼
1
タイトルに忍法帖と付いているが、この物語は忍者物というより、架空戦記物と言った方がよい。主人公は江戸時代の忍者で、主に叛き化粧蔵(忍者が変装するために使う場所)に身を潜めていたところ、突如現れた服部半蔵と共に、戦国時代にタイムスリップをしてしまう。その戦国時代は我々、そして主人公が知っている歴史を歩んでおらず、家康が三成に殺され、三成は秀吉に関ヶ原で負け、関ヶ原で光秀が山を駆け下り、彼は本能寺で信長に殺される。策略知略入り乱れる中、登場する忍者はほとんど名前を出すことすらなく、あっけなく殺される。2012/08/11
MIRACLE
1
作者がもう一つの戦国時代を設定し、その世界に迷い込んだ主人公を描いた話だ。ところが主人公は活躍するどころか、その奇妙な世界に翻弄される。文政(1818-30)の隠密、鶉平十郎は魔天から偶然呼び寄せた服部半蔵に、彼が活躍した時代に連れて行ってくれ、と懇請する。しかし手違いが生じてしまったことから、平十郎が迷い込んだ世界は、登場人物、出来事が転倒している、もうひとつの戦国時代だった。結末はご愛嬌というところか。私が読んだのは旧版で、中島河太郎が短い解説を書いている。アサ芸に連載、1965年徳間書店から刊行。2012/02/12
二分五厘
0
1985.4.21
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- 和書
- 土質力学 (第7版)