徳間文庫<br> 地球・精神分析記録 - エルド・アナリュシス

徳間文庫
地球・精神分析記録 - エルド・アナリュシス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784195771457
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

53
ウン十年ぶり再読!このころの山田正紀先生は熱かった!本作は熱量はそれほどではないが、やっぱりエモい(←使ってみたかったw)。人類の“魂”の熱量が下がってしまった衰退の時代、ある組織の使命を帯びた四人の男女が各々、四体の神話ロボットを倒すべく異郷へと赴く。極寒のグリーンランド編は覚えていたが、日本の夏目漱石のAIを巡る事案は興味深かった。果たして精神操作を受けているのか、或いは治療なのか。狂ってしまったのは主人公たちなのか、それとも“世界”が病んでいるのか。山田先生の冒険ものが読みたくなってきた!2024/04/10

里馬

9
北欧・ギリシャ・インド神話とユング精神分析と繋がった悪夢の円環が読者を覆う。「俺が狂ってるのか、それとも世界が・・・」という問い、が立てられた途端、彼は記憶を喪い、違う世界(章)が始まってしまう。2010/12/25

kuukazoo

8
高校生の頃山田正紀にハマってた(『デッド・エンド』『弥勒戦争』『チョウたちの時間』とか今でも好き)。5つの連作に登場する主人公は自分についての記憶があやふやで、自分のいる世界が夢なのか現実なのか、夢を見ているのは自分なのか他の誰かなのかわからずに行動する。当然それは仕組まれたものであり目的があるはずなのだが、それもだんだん信用ならなくなってくる。久々に読んでこういう現実感の揺さぶり方ってSFだなーと思った。2015/03/13

冬佳彰

4
うん、この表紙の徳間文庫で読んだなあ。今、あらすじを読み返してみると、おお、そういう物語だったのか?と自分の失われた記憶に愕然とする(単なる老化)。しかしこの本は、何か覚えているんだよね。山田さんの、こういう大風呂敷(失礼!)というか、壮大すぎるテーマをきっちりまとめる豪腕に脱帽するなあ。第一、格好良いじゃないか、エルド・アナリュシスなんて。こういう規模の学問があっても全然おかしくないとすら思うね、世界を覆うレベルの神経系=ネットが張り巡らされた現代では。誰か興してくれないものか?

権三郎

2
「狂っているのは世界か、それとも俺か?」 場所も時代も歴史も違う四つの曖昧な世界で闘う男女。最後の世界で明かされる闘いの意味。真実は明確には現されないリドルストーリー。2017/05/27

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