内容説明
新潟県・奥只見温泉郷の大湯ホテルは、スキーと温泉を楽しむ客で賑っていた。そこに、運命の赤い糸にみちびかれたような邂逅があった。出版社に勤める牛久保夫婦と千明多美子、画家の沼田秀堂と彼の愛人の夫・佐倉恒之助、鯰江彦夫と柏原一江という人たちの出会いであった。そして、事件が起きた。スキーバスが川に転落し、5人の死者が出たが、多美子は絞殺されていたのだ。長篇本格推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
crow
2
★★★☆2017/08/20
河副ときわ
1
やられた! タイトルが二時間ドラマっぽいので全く期待していなかった。目次に終盤の章題があり、先入観が形作られてしまい、まんまと著者の術中にはまってしまった。巻末の解説によればスランプ中に書かれた作品だとか。他の方も書かれているように「模倣の殺意」とはやや見劣りがするが、ついつい没頭してしまう作品。2014/05/08
トトリベ
1
何やら意味深なプロローグが魅力的。今作も中町節が炸裂するのですが、終盤で手がかりを一気に得るところに、ドタバタした印象を受けました。登場人物も多く、「彼らは本当に必要だったのか」と思うところも。メイントリックも、今となっては見破られやすいでしょう。なので『模倣』や『天啓』と比べると、どうしても見劣りしてしまいます。30年近く前の作品と改訂版を比べるのは、ちょっと酷ですが。とはいえ相変わらずプロットがよく練られていて、著者の作風が好きな人にはおすすめできる水準の作品です。犯人指摘シーンが好き。2013/04/11
極星人“nami”
1
登場人物が少し多いがトリックはシンプルで面白い。なんでこんなに読まれてないのかは謎2012/12/20
日曜手品師
1
この本、タイトルで損してるよなぁ。