感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
204
西村京太郎さんの第13作。都会のマンションを舞台にした連続殺人事件を描いた作品で悪徳不動産業者が登場し、住宅問題を絡めて2か所で起きる殺人事件を追うそれぞれの警察署の刑事たち。西村さんの作品に出てくる刑事や素人の人々は誰もが正義感に満ち溢れ誠実で事件に真摯に取り組む真面目な人物ばかりで心を魅かれますね。本作では二つの現場を繋ぐ殺人の動機に苦慮して中々真相を絞らせません。そして人間の醜悪な物欲の動機とは別種の痛ましい動機が浮上してきて心をかき乱されましたね。本書は地味ながら心の通った秀作で記憶に残りますね。2024/01/31
二分五厘
1
1984.6.10
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
1
1983年10月15日 初版2015/02/21
浅木原
1
品川の高級マンションで詐欺師が、北多摩の団地で公団の用地係が、それぞれ浴室で撲殺された。これは連続殺人なのか? という話だけども、じ、地味ィー。タイトルも地味だけど中身はそれに輪を掛けて地味。初期西村でも一番地味な作品では。これがいわゆる清張以後に量産されたという死体があって警察が捜査するだけの社会派ミステリーってやつですか。一応ふたつの事件のミッシングリンクを警察が地道な捜査で解き明かす形だけど、特に見所はないし、凶器の問題は警察が気付かないのがおかしいしそんな上手くいかんだろ! なんだかなあ。2015/11/20
kanamori
1
☆☆2011/10/18