内容説明
運命の血に引き裂かれ、愛と憎悪のめくるめく旋律を奏でる母と息子―ムール帝国の始祖、カトゥサ・ディア・ムールの若き日の苦悩と悲劇を描く壮大な物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
12
運命の王女ディアナは貴い血、ディアの持ち主だったため叔父からうとまれる。そして運命の人と出会うが他の人と結婚させられる。心の通わない結婚生活を送っていた時悲劇が起こる。「扉を開けて」とリンクする。神話は語る—二面神ディアナ・ディア・ディアスのふたつの顔。女がディアナ、男がディアス。けして見つめ合えないディアナとディアスの意見が一致するのはただ一度、この世が終わるときのみだ、と。南の国の王位、それは純粋なる"高貴なる血"を継ぐものだけが就くことが出来る特別な座であった。1986/07/01
でんか
4
みなさん病んでる物語です。山ほど登場人物出てきますが、病んでないのって、パミュラさんとディアナのダンナ(ムール四世)ぐらいじゃーないかい。みんなおかしいっす。そうか、ヤンデレってこんな昔から生息してたのか…と妙な感想を抱くこの作品、作家さんの独特の語り口調が読み手を選びますが、物語の構成といい、キャラといい、さすがの一冊。なんとなく後味の悪い、余韻の残る作品です。2017/10/03
二分五厘
1
1988.9.19
ゆずぽん
1
SFアドベンチャー増刊 100%新井素子(1985年発行)で読了。
永山祐介
1
ABOの血液型の話って後書きに笑ってしまった。