文春学藝ライブラリー 歴史 39<br> 昭和天皇の横顔

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文春学藝ライブラリー 歴史 39
昭和天皇の横顔

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130878
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0195

出版社内容情報

宮内省幹部として「終戦の詔勅」を浄書し、その夜の混乱を経験した筆者が戦後記した、終戦前後の貴重な記録と昭和天皇ご一家の素顔。

内容説明

昭和二十年八月十四日、昭和天皇の「終戦の詔書」の浄書を担当し、その夜の混乱を体験した宮内省職員が退官後記した、終戦前後の昭和天皇と宮中の貴重な記録。「型破りの宮内官」と周囲から愛された筆者の筆致は精彩に富み親しみやすく、昭和天皇の人柄を令和の現在によく伝える。

目次

第1編 秘の巻(あの頃;皇居の炎上;大内山の地下室 ほか)
第2編 常の巻(天皇の点描;その御日常;天皇を繞る座談会 ほか)
附録(御直宮の御略系;皇居の拝観)
補遺(斯くして成れり大礼記録;御殿場の一場面)

著者等紹介

佐野恵作[サノケイサク]
明治27(1894)年‐昭和34(1959)年。静岡県富士郡富丘村(現在の富士宮市)生れ。静岡師範学校卒。大正11(1922)年宮内省入省。昭和20年まで総務課、総務局に所属。同年10月掌典職庶務課長、21年大膳課長に就任。昭和24年宮内庁退職。社会事業の世界に身を投じ、日本社会事業会理事、全国社会福祉協議会施設部長、同総務部長兼民生委員部長などを歴任

梶田明宏[カジタアキヒロ]
昭和33(1958)年生れ。岐阜県出身。日本近代史研究家。昭和天皇記念館副館長。東京大学大学院人文科学研究科単位取得退学。平成元(1989)年宮内庁入庁。書陵部編修課主任研究官、編修課長などを歴任。『昭和天皇実録』の編修等に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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鱒子

54
著者が見た昭和天皇とその周りの方々の姿。「あるがままを、あるがままに〜私の長い目で見て来た皇室観を、そのまま発表」したもの。著者は玉音放送の浄書をした 佐野恵作氏。自身が体験した、玉音放送前日の皇居クーデターからは緊張感がうかがえる。温かいエピソードもたくさん載っています。昭和天皇といえば「ああそう」という相槌があまりに有名ですが、雲仙から阿蘇山を望んだ時にもこの言葉を言われたそうで、その場は和やかな爆笑に包まれたそうです。…わたしもクスクス笑いが止まりませんでした。2020/09/11

バルジ

2
元は静岡県の教育者で宮内省に転じたという異色の経歴を持つ宮内官僚が「宮中」を語る。昭和天皇に関する学術的研究が大いに進んだ現在から見ると目新しい内容は無いが、中堅官僚として国民と宮中双方のパイプとして、国民から敬愛される昭和天皇の姿を「献上品」という挿話を保って語らせているのは興味深い。現上皇(皇太子)の気性に関する記述は現代報道から漏れ聞こえる陛下の気性そのままのようで、当時から首尾一貫しているらしい。物事をハッキリといい好悪を断言する気性はまさに退位時の陛下の姿を表している。2021/08/29

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