文春文庫<br> 原爆供養塔―忘れられた遺骨の70年

個数:
電子版価格
¥968
  • 電書あり

文春文庫
原爆供養塔―忘れられた遺骨の70年

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年06月02日 15時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167911096
  • NDC分類 369.37
  • Cコード C0195

出版社内容情報

なぜ供養塔の遺骨は氏名と住所が判明しながら、無縁仏なのか。広島の大母さん・佐伯敏子の人生と、知られざる真実。大宅賞受賞作。大宅賞、早稲田ジャーナリズム大賞を受賞した名著。



広島平和記念公園の片隅に、土饅頭と呼ばれる原爆供養塔がある。

かつて、いつも黒い服を着て清掃する「ヒロシマの大母さん」と呼ばれる佐伯敏子の

姿があった。なぜ、佐伯は供養塔の守り人となったのか。また、供養塔にまつられている被爆者の遺骨は名前や住所が判明していながら、なぜ無縁仏なのか。

引き取り手なき遺骨の謎を追うノンフィクション。



「知ってしまった人間として、知らんふりはできんのよ」

佐伯敏子の言葉を胸に、丹念に取材を続ける著者。

謎が謎を呼ぶミステリアスな展開。そして、埋もれていた重大な新真実が明らかにされていく――。



文庫版では、単行本が出てからの供養塔にまつわる動きなど、著者の書きおろしもたっぷり加えて、新しい写真も追加しました。

後世に伝えていきたい、日本人必読の書です。



解説・平松洋子



〈目次より〉

第一章 慰霊の場

第二章 佐伯敏子の足跡

第三章 運命の日

第四章 原爆供養塔とともに

第五章 残された遺骨

第六章 納骨名簿の謎

第七章 二つの名前

第八章 生きていた?死者″

第九章 魂は故郷に

堀川 惠子[ホリカワ ケイコ]
著・文・その他

内容説明

広島平和記念公園の片隅に、土饅頭と呼ばれる原爆供養塔がある。かつて、いつも黒い服を着て清掃する佐伯敏子の姿があった。なぜ佐伯は供養塔の守り人となったのか。また、供養塔にまつられている被爆者の遺骨は名前や住所が判明していながら、なぜ無縁仏なのか。もう一つのヒロシマの物語。大宅賞受賞作。

目次

序章
第1章 慰霊の場
第2章 佐伯敏子の足跡
第3章 運命の日
第4章 原爆供養塔とともに
第5章 残された遺骨
第6章 納骨名簿の謎
第7章 二つの名前
第8章 生きていた“死者”
第9章 魂は故郷に
終章

著者等紹介

堀川惠子[ホリカワケイコ]
1969年広島県生まれ。ノンフィクション作家。『死刑の基準―「永山裁判」が遺したもの』で第32回講談社ノンフィクション賞、『裁かれた命―死刑囚から届いた手紙』で第10回新潮ドキュメント賞、『永山則夫―封印された鑑定記録』で第4回いける本大賞、『教誨師』で第1回城山三郎賞、本作で第47回大宅壮一ノンフィクション賞と第15回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。広島の原爆をテーマにした著書に、『戦禍に生きた演劇人たち―演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(第23回AICT演劇評論賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

45
亡くなった後もなお、原爆死をとげた人々は報われてこなかった。遺骨を納めた供養塔をもっと尊重しても良いはずなのに、そうはならない法律や行政の壁。それを乗り越えられたのは、佐伯さんのような当事者の献身的行動だった。97歳の生涯は、まさに原爆を過去の歴史にしてはならない、という思いを体現したのだと思う。本書のような、人々ひとりひとりの歳月を掘り起こしてくれる本はとても貴重だ。2018/08/10

99trough99

24
広島の平和記念公園にある「原爆供養塔」にまつわるお話は塔設置の経緯から始まる。そして、自らのすさまじい被爆経験から塔に祀られている遺骨を遺族へ返そうと動いた佐伯敏子さんの人生を追い、そして納骨名簿に名を連ねる故人を追う著者の堀川さん...。もちろん戦争反対なのですが、戦争で命を奪われた人たち一人ひとりに思いをこんなにも馳せられるなんて..、絶句しました。堀川さんや出版社の人たちが働きかけても、広島市市役所の担当が中々動いてくれなかったことも遠慮せず書いてしまっているところも印象的。2022/06/12

hatayan

22
原爆の犠牲になった7万人の遺骨が納められた、平和記念公園の片隅にある「原爆供養塔」。死者の無念に寄り添うように塔を守り続けた女性、佐伯敏子さん。 死者の存在は次第に見えなくなり、あの日の起出来事はやがて忘れ去られていくのではないか。 佐伯さんの危機感を引き継ぐように、供養塔の名簿に記された名前が正しかったのか、朝鮮からやってきた人達は犠牲者に数えられていたのか、犠牲者がおおよそでしかとらえられない戦時中の過酷な現実を著者は明らかにしていきます。 日本は世界で唯一の被爆国であることを強く意識させる一冊です。2018/11/04

Shoko

21
広島平和記念公園の片隅に、土饅頭がある。人類史上初めて、核兵器の犠牲者となった死者たちが眠る原爆供養塔だ。同じ平和記念公園の中にある慰霊碑には、修学旅行で訪れたことがあるけれど、供養塔については初めて知った。ひっそりと佇む供養塔には、かつて、毎日 清掃したり、遺骨の名簿をノートに書き写す作業に勤しむ佐伯敏子さんの姿があった。膨大な数の遺骨を家族のもとへと返す。無謀とも思える難技にたった1人取り組むことを決して諦めなかった佐伯さん。「知った者は歩き続けなくてはならないのよ」→2024/02/26

てん

18
今夏広島を訪れたとき、平和資料館を見学し、原爆慰霊碑の脇を相生橋方面へ歩いていた時に、左手に緑の土饅頭が見えた。これは何かと見ると原爆供養塔とあり、遺骨が納められているとのこと。県外に住む身として何度も原爆忌を報道で見ていたが、このようなものがあると初めて知った。その後立ち寄った書店で本書を見かけ、不思議なめぐりあわせのように感じて読んだ。原爆の犠牲者は十数万と一言で言われるが、様々な人の命の集合である。供養塔、遺骨をめぐる人々を丹念に取材している。2023/08/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12881532
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。