文春文庫<br> 迷える空港―あぽやん〈3〉

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文春文庫
迷える空港―あぽやん〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167908478
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

航空業界にもリストラの嵐が。空港で日々奮闘する遠藤がついに出社拒否? 恋人の森尾他おなじみの面々も活躍のシリーズ第3弾。

新野 剛志[シンノ タケシ]

内容説明

航空業界に吹き荒れる逆風の中、遠藤や森尾が働く成田空港の大航ツーリストにもリストラの圧力が。さらに、エリート本社出向社員・星名の不可解な言動にも翻弄され、人のいい遠藤が遂に出社拒否!?「常にお客様のため」にトラブルを解決してきた空港スタッフたちの奮闘ぶりに胸が熱くなる大人気シリーズ第3弾!

著者等紹介

新野剛志[シンノタケシ]
1965年東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。旅行会社勤務を経て、1999年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

70
シリーズ3。だけど1も2も全く記憶ない。空港の仕事というくらいしか覚えてなかった。主人公遠藤と今までの登場人物たちの連作短編になっていて、空港お仕事小説として楽しみました。遠藤のパート以外は楽しめたかな。こういう人たちがいて、安心して旅行ができるんですね。もうずっと飛行機乗ってないなぁ。まだしばらく乗らないなぁ。2020/09/29

カブ

48
シリーズ第3弾!空港で働く人たちの悲喜こもごも、制服を着て肩で風を切るような華やかな職場にも、リストラや経営破綻、出社拒否に見舞われる。お客様を出発させることこそが彼らの使命。最後に間に合った、遠藤に涙。2017/07/25

kotetsupatapata

30
星★★★☆☆ あぽやんシリーズ3弾にして完結編 今作は大航(どうみてもJ○L)の経営破綻後の整理縮小の悲哀を描いた内容でしたが、初めて遠藤君以外の人間が語り口になりました。 できれば外伝としてもっと他の登場人物視点で物語を読みたかったです。 どの業界でもそうだと思いますが、根が真面目すぎて一所懸命に仕事に励んでいる人こそ、心が折れやすいのかもしれませんね。 遠藤君には仲間や森尾さんが支えてくれて良かった サービスという物を考えた場合、異論はあれど星名氏くらいドライに考えた方がフィットするのではないかな?2021/12/29

piro

28
シリーズ第3作。成田空港でツアー客のセンディング業務に就く大航ツーリストの遠藤。親会社の経営悪化のあおりで成田空港所の閉鎖が決まり、業務は他のグループ会社に引き継がれ合理化される事に。お客様の為、業務を引継ぐスタッフの為を思い奔走する遠藤は、心労から出社できなくなってしまい…。2作目までと比べ、登場人物達の迷える思いに心が苦しくなる場面が多いのですが、それぞれ折り合いをつけて前に進んで行くところに少し明るい未来が見えた様。遠藤くんの真っ直ぐな熱い思いと、仲間達の優しさにちょっとじんわりしました。2020/08/02

との@恥をかいて気分すっきり。

22
とりあえずこれで「完」なのかな?日本航空をモチーフにしているのだと思うが、いつも振り回されるのは現場で、そのしわ寄せは乗客という現実があぶり出される。 あくまでも乗客に安心して旅立ってもらうという立場に立ち切って仕事をすることがどれだけの決意と困難があるか、経験者ならではの視点で描かれていてコミカルでありながらリアルで面白い。2018/08/21

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