文春文庫<br> 偉くない「私」が一番自由

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文春文庫
偉くない「私」が一番自由

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905989
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

激動のロシアで親交を結んだ佐藤優氏が傑作エッセイを選び、ロシア料理仕立てで紹介する。没後10年米原万里を偲ぶオリジナル文庫。

佐藤優が選ぶ、よりぬき米原万里

ロシア語会議通訳、作家、エッセイストとして活躍した米原万里の作品を、激動のロシアで親交を結んだ盟友・佐藤優がよりぬいた傑作選。
メインディッシュは、初公開の東京外語大学卒業論文、詩人ネクラーソフの生涯。
ロシア、食、言葉をめぐる傑作エッセイ、単行本未収録作品などをロシア料理のフルコースに見立て、佐藤シェフの解説付きで紹介する。

没後10年米原万里を偲ぶオリジナル文庫。

内容説明

ロシア語会議通訳、作家・エッセイストとして活躍した米原万里の作品を、盟友・佐藤優がよりぬいた傑作選。メインディッシュは、初公開の東京外語大卒業論文、詩人ネクラーソフの生涯。ロシア、食、言葉をめぐる名エッセイ、単行本未収録作品などをロシア料理のフルコースに見立て、佐藤シェフの解説付きで紹介する。

目次

三つのお願い
キャビアをめぐる虚実
氏か育ちか
不眠症に効く最良最強の薬
夏休み、子どもや犬猫の溢れるエネルギーを家事に生かそう
グルジアの居酒屋
日の丸よりも日の丸弁当なのだ
夢を描いて駆け抜けた祖父と父―わが家の百年
夕食は敵にやれ!
プラハからの帰国子女〔ほか〕

著者等紹介

米原万里[ヨネハラマリ]
1950年生まれ。元ロシア語会議通訳、作家。59~64年、在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95~97年、03~06年会長。92年、報道の速報性に貢献したとして、日本女性放送者懇談会賞を受賞した。著書『不実な美女か貞淑な醜女か』(徳間書店、新潮文庫)で読売文学賞、『魔女の1ダース』(読売新聞社、新潮文庫)で講談社エッセイ賞、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、角川文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、集英社文庫)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

54
「組織が人を切るときの怖さを話しておきたいの。外務省にこれ以上いると危ない」編者である佐藤優氏が東京地検特捜部に逮捕される前日の電話。ここに、米原さんの思慮深さと修羅場をくぐり抜けてきた強靭さがあります。没後10年を機にまとめられた傑作選であるこの本は、スタイルや内容はバラエティで、厳しい批評眼を持ちながらユーモアを失わず、一本筋の通った米原さんの「真の知識人」ぶりを感じさせてくれます。2016/10/09

いちねんせい

48
何より米原さんの卒論を読むことができたこと。二十歳そこそこでこんなものが書けるのか!と、ただ驚くばかり。ネクラーソフにも大変興味を持った。ミラン・クンデラに対する見解にはっとする。もっと読みたいなぁ。2018/04/07

aika

46
「これからは書くことがあなたの仕事になる。」そうして作家・佐藤優を誕生させた米原万里さんのベストエッセイを、ロシア料理のフルコースに見立てたアンソロジー。ネクラーソフをテーマに据えた卒論は既に豪胆さと文章の勢い全開でした。闘病生活の苦悩の中でもネクラーソフの詩を、文学を、彼女なりの正義を貫こうと終生身体に刻み付けたその姿。獄に繋がれた佐藤さんを日本中が大バッシングする中、身を挺してでも守ろうとしてくれた米原さんに感謝する佐藤さんの思いが溢れています。政治評論の綱引きはぜひ佐藤さんに勝ってほしかったなあ。2020/02/23

gtn

42
チェコ生まれの作家クンデラを、文学官僚がまともな作品が書ける訳がないと毛嫌いしたり、何が根拠か、女が選ぶ政治家ベスト・ワースト10を作成したり、どこまでも感覚的な著者。そんな人物が、理論的な佐藤優氏と馬が合うのが面白い。2020/07/03

さきん

36
元駐露外交官がロシア語通訳であり文筆家でもあった米原氏の作品を整理して紹介する内容.私も米原氏の本が大好きで多くの著作を読んでおり,すでに7割ほどは既に知っている内容であったが,米原氏の卒業論文が読めたのが何よりよかった。2016/11/11

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