文春文庫<br> 等伯〈下〉

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文春文庫
等伯〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167904432
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

天下一の絵師をめざして京に上り、戦国の世でたび重なる悲劇に見舞われながらも、己の道を信じた長谷川等伯の一代記を描く傑作長編。

内容説明

敵対していた信長が没して不安から解放された等伯だが、その後も永徳を頭とする狩野派との対立、心の師・千利休の自刃、息子の死など、たび重なる悲劇に見舞われる。窮地に立たされながら、それでも己の道を信じた彼が、最後にたどりついた境地とは―。直木賞受賞、長谷川等伯の生涯を骨太に描いた傑作長編。

著者等紹介

安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年、福岡県生まれ。図書館司書を経て、88年「師直の恋」(『バサラ将軍』所収)を発表。90年『血の日本史』で単行本デビューを果たす。2004年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、13年『等伯』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

155
『国宝展』のチラシで「等伯・久蔵 夢の親子共演」なんて言葉を見ると、鼻の奥がツンとする。朝倉・浅井家と信長が対立する時代から徳川が天下をとった時代に絵師として生きた等伯。等伯自身は畠山家の家来すじだから、無傷ではいられない。名を馳せれば馳せるほど、誰の絵を描いたか、誰のために描いたかで命にも関わることになる。時の権力者が次々と移ってゆくのだから。しかし、権力を誇示したい者が代わってゆくからこそ、彼らのための芸術家もまた強く所望された。波乱の世に大芸術家も生まれるのだろうな。欧州でもしかり。2017/10/28

鉄之助

146
圧倒的勢力を誇っていた狩野派に対し、果敢な勝負を挑んだ長谷川等伯。国宝「松林図屏風」が、一人息子を失うなど失意のどん底で描かれたことに感動。余白が生かされた本物を東京国立博物館で見て、等伯の息遣いを実感した。2018/12/10

佐々陽太朗(K.Tsubota)

116
下巻では等伯が真の美を探し求める姿勢、美を至上のものとする姿勢が、利休が秀吉から死を賜ったエピソードも交えて描かれた。等伯が最終的に至った境地、もしそれが利休と同じく秀吉に対して生死を賭して訴えたものだったとすれば、その答たる「松林図」は象徴的だ。積年の想いと修練の積み重ねが「楓図」であったとすれば、「松林図」はそれらを削ぎ落とし、名利から解き放たれた己の姿なのではないか。それは等伯が大いなる悲しみの人生を歩んだ末に、他を”恕する”境地に至ったことの表れではないだろうか。2016/10/29

はたっぴ

106
やはり下巻も一気読み。等伯と永徳、利休に秀吉、三成。時代の重鎮が揃い、著者が各々の人物をどう描くのだろう?と期待を込めて読み進めた。これまで読書を通して様々な画家の作品に触れたが、等伯が描く肖像画は素人目にも素晴らしく、作品に込められた思いが直球で伝わってくる。仏画や屏風絵いずれもが、細部まで丁寧に描きこまれ、歴史的価値が高いのも頷ける。武士の性根を宿したまま、数々の試練に向き合い、絵師として成長の糧にしようと懸命に努力する姿には素直に心を打たれた。歴史物としても偉人伝としても読み応えのある良作だった。2017/04/09

pukupuku

84
読み切った~!しかしなんとまぁ,知らなかったことの多いことよ。狩野派との対立,ときの政治勢力に翻弄される文化人や寺院,絵師たちの運命。当時の歴史的背景に深く切り込んでいるのに,ちゃんと理解できないまま先に進もうとするものだから,読み進めるのに時間がかかったけど,等伯という偉大な絵師の凄さを改めて感じずにはいられなかった。国宝展見に行きたいなぁ・・・2017/11/12

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