文春文庫<br> 棟梁―技を伝え、人を育てる

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文春文庫
棟梁―技を伝え、人を育てる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167801205
  • NDC分類 521.81
  • Cコード C0195

内容説明

時代に逆行する「徒弟制度」「共同生活」が、技の継承に必要なのはなぜか?法隆寺最後の宮大工・故西岡常一の内弟子を務めた後、「鵤工舎」を設立、数々の寺社建設を手がけ、後進を育てた著者が、引退を機に語る金言。「技を身につけるのに、早道も近道も裏道もない」「任せる時期が遅かったら人は腐るで」。心に染みる言葉の数々。

目次

第1章 西岡棟梁との出会い
第2章 修業時代
第3章 鵤工舎
第4章 「育つ」と「育てる」
第5章 不器用
第6章 執念のものづくり
第7章 任せる
第8章 口伝を渡す
技の伝承を追いかけて―聞き書き者あとがき

著者等紹介

小川三夫[オガワミツオ]
1947年、栃木県生まれ。高校のとき修学旅行で法隆寺を見て感激し、宮大工を志す。21歳の時に法隆寺宮大工の西岡常一棟梁に入門。唯一の内弟子となる。法輪寺三重塔、薬師寺西塔、金堂の再建では副棟梁を務める。1977年、独自の徒弟制度による寺社建築会社「鵤工舎」を設立。数々の寺社建築の棟梁を務める。2003年「現代の名工」に選出。2007年棟梁の地位を後進に譲り引退する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

43
「木のいのち木のこころ」から15年。小川は還暦を迎え後進に道を譲る。鵤工舎は人を育てる場所だった。いや「育つ」場所を与えた。10年たつと卒業していく。重しがとれないと下が育たない、と席を譲る。自然とそうなった。組織にとっては痛手だけど、これが組織を腐らせない秘訣。だから自分も引退する。こういう組織論には感嘆しきり。組織を無闇に大きくしないというのはよく聞くが、見事な<手の記憶>の伝承の方法だ。教育論としても秀逸だ。宮大工という技術から導かれた至言。そのまま組織や教育に適用はできないだろうが大切にしたい。 2014/11/09

Willie the Wildcat

39
継承。難題は、”勘所”。体感するしかない。徒弟制度の世界であれば、心構えといった精神面も求められる。突き詰めると、探究心のみ!『行住座臥』が頭に浮かぶ。1つ1つの所作に意味・・・。一方、「曲がった木」が物語る悲しい現実。加えて、民家の仕事もNGの宮大工・・・。匠の技と心の崇高さを感じると共に、崇高さ故の継承の難しいさも痛感。無形文化財!?故の悩み。自身の日々の言動を振り返ると、間違っても偉そうなことは言えないよなぁ。(汗)せめて”魂”の一端に触れるつもりで、法隆寺に著者の師匠の道具を見に行くか・・・。2015/04/14

T2y@

19
棟梁である著者の口伝を纏めたもの。そもそもの『現場』数が少ない宮大工。『育てる』よりも『育つ』環境をまず揃える。 『叱られる』事で気付く。『あの時は』と思い出して褒める。『任せる』とは立場で人を育てる為に、責任を追う事。 ほか、特異な職種ではあるが、普遍的気付きが多い。著者の親方、西岡さんの本も読んでみよう。 2016/11/13

てつJapan

17
【とても良かった】2008年刊。法隆寺などの改修にかかわった宮大工の語る棟梁とは。 ● 筋が通りつつ柔軟なお考えの方と思う。 ● こころに残ったのは「育つ」と「育てる」の違い。 ● 寝ても覚めても仕事に一筋の考え方。働き方改革でスポイルされつつある私の心に響きました。 ● 使う道具含め疑うことの大事さ。2021/08/26

ヨッフム

16
現代の名工にも選ばれた老練の宮大工が、「祖先から受け継いだ技術を守り、子孫へ伝播させる」ことの要諦と愉悦を、素朴な言葉で語ります。言葉の端々に、人好きな性格が表れていて、温かく、しかし仕事の話になると、妥協の無い、揺るぎ無い自信も伺えて、職人の生き方の格好よさに痺れます。人を育てるのではなく、人が育ちやすい環境を準備するだけ、という柔軟性がとても良い。「未熟なうちに仕事を任せないと、人は成長しない」「仕事ができない奴ほど、徒党を組みたがる」「嘘を嫌う体を作ること」など、名言多し。2014/11/07

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