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文春文庫
東京ファイティングキッズ・リターン―悪い兄たちが帰ってきた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167773373
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

論壇の異端児達は実は小学校の同級生だった!? 歯に衣着せぬ往復メールで切り込む政治、宗教、現代という病。若者よ、読むべし!

内容説明

「若いやつらにばあんと説教」。そんな依頼に応えた論壇の二人の悪い兄たちは、実は小学生時代からの盟友だった。往復メールでファイトするのは、「自由という神話、成長という物神」「詩と反復」「キャリアという自己商品化」「ブリコラージュ的知性について」etc.。野暮はよしなよ、と世間に気を吐く巻末対談も併録。

目次

正しさは誰が判断する?
第三者、エロス、時間
自由という神話、成長という物神
詩と反復
言葉に対する敬意と慎み深さ
エクリチュールの魔
キャリアという自己商品化
常識と陰謀
非決定問題について
ブリコラージュ的知性について
「忘れられた」ブリコルールたち
インビジブル・アセット
蕩尽的時間論と言葉の「後ろめたさ」について
労働と豊穣性
党派を遠くはなれて
歴史の中のifと「ナカとって主義者」
さようならアメリカ、さようならニッポン
アメリカの光、日本の影
非同盟的なむすびつきと見えない時間
負け方と貨幣と時間
ぼくたちのベル・エポック
悪い兄たちが帰ってゆく

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。現在神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞を受賞

平川克美[ヒラカワカツミ]
1950年東京生まれ。早稲田大学理工学部機械工学科卒。77年に渋谷道玄坂にて翻訳会社を設立。99年、アメリカ・サンノゼ市にビジネスサポートを主業務とするBusinessCafe,Inc.を設立。01年にリナックスカフェを設立。その後数社の経営に携わる。06年に声と語りのダウンロードサイト「ラジオデイズ」を企画設立し、取締役兼プロデューサーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かりんとー

4
再読。「第三者論」「宏大な共生感」。今回はここが印象に残った。2016/05/03

ウチ●

3
人間というのは「出会うことの困難な相手」を受け取り手に擬したときの方がものを作り出すパフォーマンスが高くなる、そういう不思議な生き物。その通り。本書でも繰り返し俎上に上る「無時間モデル」の対極にある道理です。ただ、心配というか、非常に絶望的に感じるのは無時間モデルを環境として成長した世代は既にダイアローグなど不要の物、自分の発した言葉は不変で変更の余地がないと感じる人が増えているのかと。出会いの困難を乗越えて力作を手渡しても通じない。悲しいかなこれは近年、日々の業務の中で常に感じていることなのです・・・。2014/06/15

Yasushi I

2
内田樹、平川克美が交換書簡の形を通じて、言葉、思想、生き方について話を広げていく。とても面白かったが、少し内容が広がり過ぎた感があった。2018/06/28

Gatsby

2
単行本を読んでいたので再読となる。内田先生の本は、何度読んでもおもしろい。「なるほど」と思うところが、新たに出てくるのが楽しくて、文庫本が出るとまた買って読んでしまうのである。2010/02/15

ひろみ

1
読み終わったら折り目だらけになりました。 100人が100人賛成の理念がなぜ実現できないか…自分を勘定に入れない理念だから アメリカ問題の専門家はアメリカを欲望している人ばかり… 植民地における語学教育は必ずオーラル中心 両義的な意味を詮索するのが面倒になって、ワンフレーズで人間を理解したがる。それこそが問題なのだけど… などなど2012/07/13

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