文春文庫
炎の経営者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 470p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167753726
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戦時中の大阪で小さな町工場を興した八谷泰造。財界重鎮の永野重雄を口説いたり、旧満鉄技術者をスカウトするなど、持ち前の大胆さと粘り腰の八谷は、難題を乗り越え、会社を発展させ、ついには世界的な石油化学工業会社「日本触媒」を築きあげた―伝説の経営者を描く経済小説の第一人者、高杉良の名作が文春文庫に初登場。

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京生まれ。化学専門紙記者、編集長を経て、75年に「虚構の城」で作家デビュー。経済界全般にわたり、綿密な取材に基づき、話題作の数々を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

45
八谷泰造のことはまったく知らず、石油化学工業のことも無知だったが、ビジネスマンの必読書と聞き手に取った一冊。冒頭でいきなり、アポなしで富士製鉄社長の永野に会いに行く。面識も紹介状もないのに、いきなり出資を要請に行く大胆さと行動力に圧倒された。これはすごい! 当時、他社は製造技術を外資から導入しているのに、八谷は独自技術にこだわり、ついにはソ連への技術輸出を果たしてしまうのもすごいことだ。事業にかける情熱や、親分肌で気風がいい感じは、川崎製鉄の西山弥太郎を思い起こす。大事業を成し遂げる人はひと味違う!2022/04/14

さっとん

43
高杉さん初読みですがとても面白かったです。 予備知識なしで読んだのですが、実話を基にした話だと知りかなり驚きました。 八谷社長の仕事や人に対する熱意に胸が熱くなり、自分の努力や悩みの小ささに気付かされます。 今の時代にそのまま当てはめるのは多少無理がありますが、その辺のビジネス本よりよっぽど為になる1冊だと思います。2018/12/26

薦渕雅春

23
日本触媒 の創業者である 八谷泰造(やたがい たいぞう)氏を描いた経済小説。主人公はじめ 皆さん実名で登場する。日本触媒という企業名は聞いた事はあったが 成り立ちから含めて 内容もあまり知らなかった。一般消費者が直接 購入する商品そのものを作ってるのではなく 素材産業の化学メーカーだからか。しかし 現在の企業案内を拝見しても 実生活との関わりも深い事に驚くほど。タイトルの如く 炎のような けど 優しく大きな人間であっただろう。早くに亡くなられたのが 本当に残念。著者の記者時代のエピソードも出てきて面白い。2017/01/31

ゲバオ

20
日本触媒の創業者、八谷泰造の話。 自社の社員だけでなく大企業の経営者の心をも動かす経営者として、そして技術者としてのタイトルのとおりの熱い心に感動した。 近年は巧い経営者はいても心で経営をする熱い経営者がいなくなったように感じる。 それだけ日本の経済が成熟されたってことなんだろうけど、 昭和のこのような熱い経営者たちが今の日本経済の礎を築いたということを忘れないようにしたい。2019/04/16

青蓮

12
「炎の経営者」でありながら「炎の挑戦者」であり続けた、現・株式会社日本触媒の実質的な創業者、八谷泰造の生き様が描かれています。経営専門的な部分は難解ですが、ドラマチックに書かれているので読みやすいです。広島弁が何とも言えませんね。エピソードはほぼ実話。実在した凄腕経営者伝説。リーダーシップをとられる立場の方には特にオススメ致します。2017/04/07

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