文春文庫<br> 風に舞いあがるビニールシート

個数:
電子版価格
¥660
  • 電書あり

文春文庫
風に舞いあがるビニールシート

  • ウェブストアに109冊在庫がございます。(2024年04月26日 05時30分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167741037
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。あたたかくて力強い、第135回直木賞受賞作。

著者等紹介

森絵都[モリエト]
1968年東京生まれ。早稲田大学卒業。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞を、『つきのふね』で野間児童文芸賞を、『カラフル』で産経児童出版文化賞を受賞。『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

1043
表題作は第135回直木賞受賞作。本書は他にも5つの短篇から構成されるが、森絵都さんの勉強家ぶりが余すところなく発揮された小説が並ぶ。美濃焼、国文学、仏像修復等々。しかし、やはりそれらの中でもとりわけ力の入っているのが「風に舞いあがるビニールシート」だろう。エドと里佳とを巧みに対照させ、一方では国連難民高等弁務官の仕事を伝えながら、いとも巧みに読者を小説世界に引き込んでいく。しかも、強引な力技ではなく、実にスムーズに。どこか浪花節めいてはいるなと冷めた目で眺めながらも、つい涙腺が緩んでしまう、そんな作品だ。2015/05/21

青葉麒麟

663
どの短編集もサラサラ読めた。桃のプディングを載せるお皿を必死に探す【弥生】は可哀想。2011/09/26

風眠

631
誰にでも「譲れない何か」はあると思う。その「何か」は、他人にとっては「どうでもいい」ことかもしれない。それでも譲れない、大切で切実な「何か」は、その人の芯を支えていると、私は思っている。たとえそれが「ポテトサラダにリンゴは入れない」という程度でも、譲れないものは譲れないと思うのが人間だと思う。お互いに譲れなくて、ぎくしゃくしてしまう事もある。それでも、自分だけの価値観を持ち、大切にしている人は、やはりとても魅力的だと私は思うのだ。これはそんな「譲れない何か」を守って生きている人達の、不器用で愛らしい物語。2017/09/20

さてさて

566
6つの短編から構成されたこの作品。〈風に舞いあがるビニールシート〉だけがかなり異質な内容となっています。主人公の里佳が転職先として選んだ先が『国連難民高等弁務官事務所(UNCHR)』だったこと、面接官だったエドとの出会いが、その後の里佳の人生を大きく変えていきます。『世界が今のまま機能しつづけるかぎり、難民は決してこの地球上からいなくならない』と語られるリアルな現実。その仕事に就くことがまさしく人生を賭けたものであるということをいやが上にも浮き上がらせる森さんの強い思いに裏打ちされた素晴らしい作品でした。2022/04/10

Atsushi

523
朝夕満員電車に揺られ、会社でマンネリ化した仕事を淡々とこなす毎日。そんな自分を元気づけてくれた六話からなる短編集。主人公の凛とした姿が爽快だった。お気に入りは、表題作と「ジェネレーションX」。二人の元高校球児の明日の試合は大丈夫か。短編ながら読み応えあり。第135回直木賞受賞作。2017/07/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/577115
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。