文春文庫<br> 指輪をはめたい

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文春文庫
指輪をはめたい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167717100
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

前の彼女に振られてから、30歳になるまでに結婚して見返してやるのだと誓っていた僕。指輪も買った。誕生日も近い。しかし、転んで頭を打ち、いったい誰にプロポーズしようとしていたのか肝心の記憶だけを失ってしまう。僕の本当の相手は誰?大人になりきれない29歳・オトコの結婚観をチクリと描きだす。

著者等紹介

伊藤たかみ[イトウタカミ]
1971年兵庫県生まれ。95年早稲田大学政経学部在学中に、「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞しデビュー。2000年「ミカ!」(理論社)で第49回小学館児童出版文化賞、06年「ぎぶそん」(ポプラ社)で第21回坪田譲治文学賞、「八月の路上に捨てる」(文藝春秋)で第135回芥川賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

159
30歳を目前にして結婚を控えていた主人公が、実は3人の女性と同時に交際(要は3マタ)しており、ひょんなコトから一部分だけが記憶喪失になり、なんとどの女性にプロポーズするかわからなくなってしまうという、なかなか奇想天外なストーリーでした。3マタなんて、ゲスなオトコの振る舞いがどうなるかとワクワクしながら読んでしまいましたが、意外にも「結婚」に対する割とマトモな価値観や考え方が、なかなかクールに書かれており、男性が思い、感じる「結婚」にたいする希望や不安がリアルに描かれていました。最後の展開にも驚きでしたね。2016/02/06

papako

62
ダメな方の伊藤作品だった。残念。ダメそうだなって思ったのに、読みたくなったんだからしょうがない。だめだめな30男、この小説を読んで何を感じればいいのだろう。いろいろサブイボものの内容でした。あ、これがブンガクなのか?そして伊坂幸太郎のバイバイブラックバード、再読したくなりました。2018/07/03

miww

60
初読み作家さん。テンポよくサクサク読める。スケート場で転倒し直前の記憶だけをなくした主人公。プロポーズする事を決め指輪を買ったようだが誰にその指輪を渡すのか全く思い出せないって‥。何と3人の女性と付き合っていたのだ。30歳までに結婚すると決めていた理由とかタイプの違う女性と一度に付き合っているとか、はっきりしない結婚観とか確かにお子ちゃまだけど案外こんなものかも、とおばさまは妙に納得してしまいました。2016/03/14

hit4papa

37
頭を打って誰にプロポーズするか忘れてしまった三股の主人公。本作品は、結婚に迷走する男の物語です。女性たちに対峙するうち、自分の本当の気持ちに気づいていきます。三人の女性に翻弄される様は、ディケンズの「クリスマス・キャロル」を思い出しました。

(´-`).。oO(ふわふわ

28
はじめからもしかしてと予想してた人にやっぱり指輪をはめたかったようだ。何だかあまり興味が持てなくて流し読みしてしまいました…☆22016/04/20

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