文春文庫<br> 沖で待つ

個数:
電子版価格
¥502
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
沖で待つ

  • 絲山 秋子【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 文藝春秋(2009/02発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 12pt
  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月28日 13時49分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 184p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167714024
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く芥川賞受賞作「沖で待つ」に、「勤労感謝の日」、単行本未収録の短篇「みなみのしまのぶんたろう」を併録する。すべての働くひとに。

著者等紹介

絲山秋子[イトヤマアキコ]
1966年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーに入社、2001年まで営業職として勤務。03年「イッツ・オンリー・トーク」で第96回文學界新人賞を受賞。04年『袋小路の男』で第30回川端康成文学賞、05年『海の仙人』で第55回芸術選奨文部科学大臣新人賞、06年「沖で待つ」で第134回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

367
表題作は、第134回(2006年)芥川賞受賞作。著者の絲山秋子が、大学卒業後に住宅設備機器メーカーに勤めていた経験に基づいて書かれた作品。お仕事小説という感じだ。さすがに細部にわたってのリアリティはあるが、小説としての革新的な新しさはやや乏しいと思われる。物語の核心をなしているのは、語り手の「私」と太っちゃんとの間に交わされた秘密の約束にあるのだが、読者に小説的な驚きを与えるほどではない。物語の後半、表題の由来が語られるところはジンとこないでもないが。また、30代以上の読者の共感は得られそうではある。2012/11/16

さてさて

319
第134回芥川賞を受賞した〈沖で待つ〉を含め、三つの個性的な短編が収録されたこの作品。三つの短編はそれぞれに特徴を持っており、三者三様の楽しみ方があり、そこには、とんがった個性を持つ物語がそれぞれに描かれていました。表紙や書名から受ける印象が一気に吹き飛んでしまうこの作品。芥川賞を受賞された絲山秋子さんという作家さんの個性のあり方を見るこの作品。どこか超然とした印象も抱く〈沖で待つ〉という言葉の響きが作品の印象を支配する読後感。その一方でそれぞれに個性あふれる短編をサクッと楽しめもした、そんな作品でした。2023/03/18

しんごろ

307
『勤労感謝の日』…ブラックというかなんというか…。男として上司と見合い相手の男は反面教師にしなければならないと思いますね。ブラックな印象だけど、読後感は悪く感じないのは、絲山マジックですね。『沖で待つ』…会社の同期の話なんですが、淡泊ながらも淡々さらさらな感じで、面白かったです。なんか絲山さんのこの世界観がいいですよね。 『みなみのしまのぶんたろう』…まあ読みにくい。ラストがしっくりこなかったですね。 よしもとばななさんが好きであれば絲山作品も面白く感じます。絲山ワールドの虜になりました。2018/01/05

ehirano1

256
表題作について。なんかこういうのいいな、と感覚的に思います。昨今ちょくちょくこういった作品に出合うような気がします。私が定年まで10年を切ったからこそ感じるモノがあるのかもしれません。不遇の死を遂げてしまった同期と死後もこうして違和感なく会っていつものように話すことができるのってある意味ホントに羨ましいと思いました。組織には色々な人がいて大変だけど、何だかんだで結局はやっぱり「仲間」なんだということを改めて感じた読書となりました。2023/04/03

zero1

250
恋愛抜きで男女の間に友情はあり得るか?死ぬとはどういうことか。この芥川賞受賞作は、それらの疑問に答えている。住宅設備機器メーカーの「私」は、太っちゃんと約束をする。どちらかが死んだ場合はPCのHDDを破壊するというもの。収録されている「勤労感謝の日」は36歳無職の女性が見合いをする話。本音が笑える。もうひとつ短編も収録している。芥川賞は「こっちの作品のほうが面白いのに」ということがよくある。久しぶりに再読してみると、「沖で待つ」には光るものがある。それが何かは読んだ人しかわからない。2018/11/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/580750
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。